理容師カフェ‐小さな理容室の販促物語‐

家族経営の理容室が日々、行なっているちょっとした宣伝事例を情報共有します。

義理の親父の1000円カット初体験 その後

紹介したいネタが溜まっています。

・オイラが新規客になりすまして行なうヘアサロン潜入取材の結果

・嫁さんマーケティング総合研究所 とある、すし屋について

・義理の親父が某1000円カット専門店を初体験した、その後

・携帯サイトによる集客の現状取材の話

・面白い本を購読した報告

この5本のネタがあるのですが、どれから書こうか迷っています。


とりあえず、本日は1月4日に紹介したヘアサロンは一期一会と言う

義理の親父が某1000円カットを初体験した、その後の話を紹介しますね。


昨日、ヘアサロン潜入取材を行なった後、嫁の実家に行き、義理の父親を酒を飲んだのですが

髪型を見てみますと、短くなっています。

聞けば、髪を切ってきたと言うのですが、気になるのは某1000円カットのヘアサロンなのか

それとも、数十年通っている理容店なのか、そこに尽きます。


で、答えは「数十年通っている理容店」と言う事でした。

「へぇ、あれだけ文句を言っていたから1000円カットに行くと思っていましたよ」と素直に聞くオイラ。

すると、こんな言葉が返ってきます。

「まぁ、なんだかんだ言って、同じ町内会だからな」と。

会社の他に小さな商店も経営しており、商店会振興組合の役員でもある為でしょうか

そのような理由を語っていましたが、その後の話が勉強になりました。


「そんでな。年末に1000円カットのヘアサロンに行った事を、話したんだよ」

と、行きつけの理容店でカットしている際に、担当理容師さんに対して正直に話したと言います。


「そうしたら、理容師さんが、カットだけのメニューも以前から行なっているって言うんだ」

「10分と言う短時間で終わらす訳にはいかないので、20分2000円でやっているってね」

1000円カットとの違いを、ここで初めて教えてくれたと言う義理の親父は、話を続けます。


「職人としてのコダワリは通じるけどな、そもそもカットのみのメニューなんて知らなかったよ」

「で、言ったんだよ、担当の理容師に。PR不足じゃないかって」

内装関連の会社を立ち上げた義理の父親ですから、職人技や手仕事に対する理解を示しつつも

一方では経営者としての見解、つまりアプローチが不足していると言う指摘も忘れません。


「でもさ、こんな言葉が返ってきたんだよ。価格表にメニューとして表記しているって」

見れば、確かにカットのみ2000円と書かれていたとも話します。


「しかも、俺自身、数年前にカットだけのメニューを行なったと、担当理容師が言うんだよ」

「そのように言われて思い出したんだ。確かに、一度、カットだけやってもらった事を」

「数年前の事なんか、そう簡単には思い出せないよな。普通は」

この話を聞いて感じたのは、理容店はアプローチを行なっているが、お客さまの印象には残っていない。

だから、少なからず、見解の違いが生じていると理解しました。


お客さまは知らない事ばかり。

これは、理美容業に限らず、どのような商売においても通じる言葉であると思うのですが

知らないに加えて「忘れる」と言う事を学びました。


ですから、今後は伝える方法に加えて、忘れない方法も勉強していきたいと思います。

現状では、繰り返しになり恐縮(きょうしゅく)ですが

売り込まないニュースレターやPOPによるアプローチなどが、その代表例です。

POPにしても、紹介方法によって印象は大きく違ってきますし、まだまだ学ぶ余地が多くあります。


お客さまが「忘れない」為に、どうするか。

今後のテーマが、また一つ増えました。

では。