竹中重治(たけなか・しげはる)、通称・竹中半兵衛(たけなか・はんべえ)。
以下、半兵衛とさせていただきますね。
竹中半兵衛。歴史好きの方であれば、一度は聞いた事がある戦国武将だと思います。
豊臣秀吉の覇業をサポートした参謀の一人で、秀吉の前半生に対して影響を与えた戦国武将。
秀吉に仕える以前は、美濃(現在の岐阜)の戦国大名である斉藤家の属将として活躍、
振興著しい織田家の猛攻を、その知略をもって防いでいたと言われています。
が、油売りから知略・策略・謀略の限りをつくし、マムシとも揶揄(やゆ)された戦国時代の雄
斉藤道三の孫とされている龍興(たつおき)の代になると、
斉藤家に衰退(すいたい)の兆しが見え隠れします。
美濃国主・龍興が酒におぼれ、古参の重臣の意見に耳を傾けず、側近や寵臣(ちょうしん)ばかりを重用。
そのため奇策を用い、わずか16名と言う少人数で城を乗っ取り、換言(かんげん)に及びました。
その後は、責任と取って隠居、そこから豊臣秀吉が三顧(さんこん)の礼を尽くし、
織田信長の家臣となり、豊臣家への与力(よりき)として活躍、元来病弱であり、36歳で結核で永眠。
さて、竹中半兵衛がヘアサロンを経営したら、どうなるのか。
いつもながら、好き勝手に想像してみたいと思います。
色々、調べたのですが、最終結論としては、たぶん、ヘアサロンを経営していないと思います。ハイ。
なので、今回は、これで終わりです。
竹中半兵衛はヘアサロンを経営しないっちゅーことで。
・・・(汗)。
と言うのは半分冗談で半分マジメな見解です。
調べれば調べるほど、どう考えても、経営者と言う選択をしないと思うのです。
その理由としては、斉藤家や豊臣家での活躍を知る限り
「知恵は出すけど、待遇や地位などは嘱望(しょくぼう)しない」と言う事が窺い知れたからです。
そこには病弱と言う事からでしょうか、半兵衛自身の知識を最大限に発揮できる場を求めており
その為には、自身が経営者となってゼロからヘアサロンを立ち上げるよりも
すでに、ある程度の規模に成長しているヘアサロンの参謀役を望むと考えられるからです。
短命である事を悟り、であるならば、身を残すよりも花(名前)を残す。
半兵衛の思考回路は、そこに行き着くと思います。
なので、半兵衛は理美容業界専門の経営コンサルタントとして活躍することが予測できます。
半兵衛が最も得意としたのが、調略(ちょうりゃく)。
戦争になる前に敵を切り崩し、戦わずして勝利を得る。
この基本戦略を現代でも行ない、多店舗展開しているヘアサロン経営者の参謀になれば
それこそ、同業他社の乗っ取り…失礼、M&Aに対して実績を残す事でしょう。
また、多店舗展開していないヘアサロンの参謀の場合は、集客や顧客管理の提案と言う以前に、
スタッフの人間力向上に対して、まずは着手すると考えられます。
その理由として、こう考えます。
主家・斉藤家の主城である、稲葉山城を乗っ取った際の戦術に着目したのですが、
策を講じたとは言え、拠点防衛の基本であり、しかも最も防衛力が高い正門から
堂々と城内に入れた経験を元に学んだ事があると思うのです。
実際に稲葉山城がある金華山を見て、その険要さを目の当たりにしたのですが
並大抵の策略では、簡単に攻略できません。
その城の乗っ取りが、まんまと成功している経験からも、
基本、当たり前と言う部分は裏を返せば、当事者たちの油断・思い込み・怠惰(たいだ/だらしないこと)など、
実は最大の弱点になりうるとも感じていると考えるからです。
シャンプー、挨拶(あいさつ)、電話の予約受付、スタッフ間の会話、服装、言葉づかいなどの徹底に、
まずは尽力を尽くし、それらに一定の効果を感じたあとに、数多くの策に取り組む事が予測できます。
竹中半兵衛は、どこか冷徹で血が通っていない策士と言ったイメージがありますが
実は、人たらしであったとも言われ、豊臣秀吉すらも、その手腕をマネています。
ですから、戦の際には前線に赴(おもむ)き、半兵衛を蔑(さげす/見下す)む
血の気の多い前線指揮官の気分を害する事無く、それでいて、戦術の徹底を図った手腕から
経営コンサルタントとしても、常にヘアサロンの店長の信任を得ながら
着々と数多くの経営戦略を成功させた事でしょう。
と言いますか、多店舗展開しているヘアサロンよりも、半兵衛の戦略によって拡大成長できる場を求め
勢いある中規模ヘアサロンの経営に参画する事が、なんとなくではありますが想像できます。
余談ではありますが、半兵衛は全八巻の軍書を残したと言われています。
ですから、理美容業界のコンサルタントとして活躍した場合、
実践に基づいた理美容業界に特化した経営書を残してもらいたいものです。
そして、これは個人的な希望なのですが、その経営書の編集を担当したいオイラ。
などと思います。
毎回思うのですが、このように歴史上の偉人の発想になってみると、面白くて勉強になります。
さて、このシリーズの次回は、誰をテーマにしましょうか?
では。