本日は、美容室経営者3名と老舗理美容メーカーの教育担当者、そして別のメーカー営業担当者2名、
そして、そこにオイラと言う不思議な陣容の飲み会マーケティング総合研究所でした。
主催は、いつもお世話になっている、練馬区で美容室を経営している経営者(以下・練馬の経営者)で、
テーブルに着くと、目の前にこんな粋なはからいがあります(写真参照)。
趣旨に賛同した八王子の美容室経営者(以下・八王子経営者)、
豊島区・足立区・埼玉の美容室経営者(以下・豊島経営者)も参加されました。
全員、複数店舗を経営されています。
飲み会の前半は下ネタ祭り(汗)。
初対面同士の方もいるのですが、そんなのお構いなしで全員、風俗の話で盛り上がります。
あー、このまま終わるのかな、などと思っていましたが、やっぱ違いました。
今回のキーマンは八王子経営者。
彼が、仕事モードにスイッチした瞬間、全体の話の内容が美容業界中心となり
主催者の練馬経営者は盛り上げ役に徹しています。
一番印象深い言葉が「ディーラーさんの営業マンを育てるのも、僕たちの仕事の一環なのか」
と言う問題定義です。
その理由を聞いていますと、こんな言葉が続きます。
「僕たちの店を良くしたい、もっと言えば事前にリサーチしているのか疑問を感じるケースが多々ある」
この言葉の補足として、こうも述べます。
「一つの新商品があるとする。これを営業マンが僕の店に持ってくる」
「その新商品は、僕の店に対して必要だから教えてくれたのか」
「それとも、営業マンが売りたいから持ってきたのか」
「明らかに、後者のニュアンスを感じるケースが多い」
このような話をされると、メーカーの営業担当者が、次のような見解を述べます。
「ある地域の営業担当者と共に、美容室に伺った」
「美容室経営者の要望を踏まえて、営業担当者との事前の打ち合わせでは、当社製品の良さを説明するとなっていた」
「なので、良い部分、特徴などをプレゼンしたが、最後に美容室経営者から、こんな言葉をいただいた」
「確かに、その商品の良さは伝わった。でも、想いは伝わらない、と」
すると、上記のメーカー担当者の部下が、このように付け加えてくれます。
「上司の営業方法の基本スタンスは、まずはスタッフの教育支援」
「そこから、何が必要なのか。何が不足しているのか。その点を知ってから、必要な商品をアプローチする」
そんな話を聞いた八王子経営者は、このように言います。
「過去、モノ・情報の流れと言うのはメーカーから流通業者を介して美容室に流れていた」
「パワーバランスも、この流れの川上から川下と一緒」
「だから、美容室の経営状況のリサーチをしないで営業をするケースも多かったのではないか」
これを聞いた老舗メーカーの教育担当者は、現状の取り組みを説明しつつ
問題定義に対しての改善策について語ってくれるのですが
今回のような議論と言ったら大袈裟かもしれませんが、会話によって、
立場が違う事による誤解を徐々に解消しているように感じました。
オイラ的には理美容師の教育機関の方を含めて、さらなる問題解消の糸口を探っていきたいと言う見解を
生意気にも述べさせていただきましたが、今後、このような集まりは大切にしていきたいと思います。
美容師、もしくは美容室経営者の亜種と言うのは、色んな情報によって生まれ
それを、ひょっとしたら待ち望んでいるのかな、そんな印象も受けました。
事実、豊島経営者は美容師ではなく、異業種からの参入ですので、
今回のような、表現は失礼ですが、ごった煮飲み会から新たなビジネスモデルが生まれると考えます。
理美容業界の経営者の皆さんは、どう思います?
今後の理美容業界について、何が必要なんでしょうかね。