理容師カフェ‐小さな理容室の販促物語‐

家族経営の理容室が日々、行なっているちょっとした宣伝事例を情報共有します。

嫁の消費行動から学ぶ③

嫁さんの行動パターンを見ていますと、勉強になります。

今回はポイントカードについてです。


とある百貨店から、一枚のカードが送られてきました。

宛先は嫁さん。

封筒を見ますと、百貨店名と新しいポイントカードが入っている旨が書かれており

ニヤニヤしながら開封する嫁さんが、そこにいます。

そして、ポイントカードを手に取った嫁さんは、こんな事を言い始めます。

「あー、このカードがあると、あそこに入れるんだよね」と。


オイラは、正直、その百貨店を詳しく知りませんし、システムも理解していません。

なので、完全に状況を把握していませんが、

とにかく、嫁さんは、ポイントカードのメリットに対して

直接的なポイント還元よりも、間接的な還元に反応を示していました。


つまり、ポイントカードを持っている人だけが得られる体験に対して

物凄く興味を示し、そして喜んでいるのです。


これ、東芝ITコントロールシステム㈱の高田靖久氏が

顧客管理セミナーなどで話している内容そのものなんですね。

ポイントカードはポイント還元ではなく、ステイタスを感じる優遇体験。

その提案に対して人は興味を示すとも受け取れました。


この話、嫁さんだけではなく、実姉との会話の中からも聞こえてきます。

嫁「見てみて、コレ。良いでしょ!」

姉「あーコレ、あれじゃん。買い物したら、あそこに入れるって奴。良いなぁ」

どうやら、嫁さんだけの行動パターンではないようです。


さて、この実例を理美容業界に当てはめてみますと、

ポイントカードの有効活用は、商品や換金という還元ではなく

例えば予約時間の優遇、使用トリートメント剤などに差を付けたり

もしくは、ヘッドスパやアーユルベーダなど、新技術を導入した際、モニターとなってもらい、

意見を述べてもらうと言った提案が効果的と考えますが、どうでしょうか?

店販品の新商品なども、同様の活用方法が期待できます。


そして、もう一点。

最初のレベルアップは極力短期間とする事です。

まずは、数回程度の来店で次のステージに昇り、新規客との違いを感じてもらう。

そんな感じでしょうか。


人がモノを買うと言う消費行動を見ていますと、物凄く勉強になる今日この頃です。

では。