嫁さんの消費行動パターンを見ていますと勉強になります。
なんか、今回、長文になってしまいました。いつもの倍位の文章量。申し訳ありません(土下座)。
ちょっと前に、一眼レフカメラを購入したんです。
今回は、そこから学んだ事を紹介していきますね。
お気に入り登録している嫁さんのブログを読まれた方は知っていると思いますが
超大型犬に特化した愛犬家繋がりのネットワークを構築し、オフ会などを数回に渡って開催しています。
オイラも何回か参加しましたが、人間よりも犬の数の方が多いケースも多々ありました。
そもそも、なぜ、嫁さんが一眼レフカメラを欲しくなったのかと言いますと、
その愛犬家オフ会が関係してきます。
参加者の中には、一眼レフカメラを手に持ち、愛犬たちが走り回る姿をシャッターにおさめている方がおり
後日、当家の愛犬ラッキー君が草原を走り回る雄姿を、ご丁寧に大きく焼いてくれ、わざわざ送ってくれたのです。
それまでの嫁は、コンパクトカメラを持ち歩いていたのですが、
一眼レフカメラで写した画像データに比べますと、格段に違います。
そして「やっぱ一眼レフカメラだと躍動感(やくどうかん)があって、良いよねぇ~」などと言いやがります。
この瞬間ですね。
嫁さんが一眼レフカメラに興味を抱き、さらに購入意欲が高まったのは。
つまり、嫁さんは一眼レフカメラが欲しくなったのではなく、どのような体験ができるのか、
そこを知ってしまったのです。
愛犬ラッキー君が普段見せない姿や、かわいらしい瞬間を撮って自宅に飾りたい。
その為には、一眼レフカメラが必要。
だから購入したい。
もっと言えば、家電量販店に行った際、一眼レフカメラコーナーには見向きもしなかった嫁が、
愛犬ラッキー君の雄姿が写し出されたパネルに囲まれた生活を想像した瞬間、初めて購入を意識したのです。
こんな流れです。
これ、俗にいうところのエクスペリエンス・マーケティング理論そのもので、
要は「モノ」より「体験」を売ると言う、藤村正宏氏が提唱している考え方の代表例。
その後、嫁は、一眼レフカメラのスペック(性能)などには一切興味を示すことなく
いつもお世話になっている、ご近所在住のプロカメラマン・斎藤巧一郎(通称・タクミックス)氏経由で
オリンパスのカメラを購入しました。
そして、もう一つの気付きがありました。
一眼レフカメラを手にした嫁が次にとった行動は、望遠レンズを購入したと言う事です。
この消費行動をオイラなりに分析してみますと、モノを購入して使ってから初めてスペックに興味を抱き
そこから付属品にも関心を寄せ、何が必要なのかと学習し、最終的には購入すると言う流れを知りました。
まず最初に、どのような体験ができるのか。その提案。
そして購入者には、スペックを説明して、付属品もしくは関連品をもう一度提案する。
嫁さんの行動を見ていますと、その一連こそ、人がモノを買う流れであると痛感しました。
だからこそ、ヘアサロンのチラシやDMなどでも、
「このメニューを行なうと、どのような体験が得られるのか」と言うアプローチが必要だと思います。
例えば、トリートメントの提案の場合は、その成分を説明する事も良いのですが
「就職面接の際、髪が蛍光灯の光に反射する事で笑顔が際立ち、
それが表情の明るさにも繋がることで、面接官に対するイメージが30%アップする。
希望する会社に就職できて、颯爽(さっそう)と仕事しているあなたの姿を想像してください。
髪の輝きが印象を高め、同僚や先輩のイメージアップになり仕事がスムーズに進み
そこから素敵な出会いが生まれる事も充分考えられます」
いささか、オーバーな表現ですが、このような紹介方法も考えられます。
また、レディースシェービングしても、お化粧ノリが良くなると言うキャッチだけではなく
「授業参観日に参加されるお客さま、いませんか?
お子様たちは、お母さんの姿に注目しています。もっと言えば、ファッションなどの容姿や
お母さんのメイクについても見ています。
さらに、他のお母さんと横並びになるので比較もされてしまいます。
そんな時には、ナチュラルメイクでも1トーン、2トーンほど明るくなるレディースシェービングが効果的です。
『お前のお母さんって厚化粧だよな』なんて言われないように
お子様のためにも、ぜひ一度体験してみては、どうでしょうか?」
などというアプローチも考えられます。
今回の嫁さんの消費行動からは、「モノ(スペック)より体験」と言う販促活動の重要性を知りました。
体験内容を知ってもらい、そして購入者には、付属商品を提案。
トリートメントを売ったら、洗い流さないトリートメントも紹介する。
そんな事を考える今日この頃です。
では。
エクスペリエンス・マーケティング
http://www.ex-ma.com/
斉藤巧一郎の料理をキレイにとる18のレシピ
http://fotopus.com/naviblog/saito/2008/05/