理容師カフェ‐小さな理容室の販促物語‐

家族経営の理容室が日々、行なっているちょっとした宣伝事例を情報共有します。

ヘアサロン経営と参謀

10月21日、東京ビックサイトで開催された東京ビジネスサミットで行なわれた

「力強い地方つくりのための力弱い戦略論 市長は経営者」と言うセミナーを取材させてもらいました。

講師は佐賀県武雄市の樋渡 啓祐(ひわたし けいすけ)市長です。


樋渡市長はアイデア市長として有名で、取材日の日記でも簡単に触れましたが、

佐賀の がばいばあちゃん のロケ地誘致や、日本では珍しいレモングラス育成と言う

新しい取り組みとブランド化などの施策を行なっています。


通常、このような政策を担当する職員、つまり、レモングラスを担当する職員は、

市役所の政策準備室、もしくは政策特別推進課など、ややこしい名称先の所属となるのが恒例ですが、

樋渡市長は営業部レモングラス係と命名しました。


その取り組みは、わかりやすさを第一とした内容として、21日のオイラの日記におきましても、

ヘアサロンのメニュー表記に、ややこしい、お客さまが理解し難いメニュー表記がないか

などと書かせていただきました。


さて、樋渡市長の話を聞いていて一番印象深いのは、何事も第三者に聞くと言う事です。


例えば、アイデアが思い浮かびあがり、市役所職員と協議を図り、ある程度の実現性を帯びてくると

地元の金融機関の職員に聞いてみる、と言う感じです。


「直接的に利害関係がない人に聞く事で、自己満足的な企画か否かが理解できる」

樋渡市長は、そのように語ります。


武雄市では市長が販路を切り開き、地元の民間企業もしくは任意団体が商品の生産・販売を担い

金銭的な部分は、これも地元の金融機関が担当します。


表現は間違っているかもしれませんが、中学校時代の社会で勉強した三権分立に似た構図となります。

立法(国会)・行政(内閣)・司法(裁判所)。

この三方が独立し、それぞれが干渉されない状況下において、時には任命権を分散させる事で

物事を冷静に判断し、さらには暴走を防ぐ、確か、そんな内容でした。


ヘアサロン経営においても、三権分立が必要であると言う事は、いつもお世話になっており

多々コメントをいただいていますMaijor7(メジャーセブン)氏から教えてもらっています。


フロントもしくはレセプション・経営者・スタッフ、ヘアサロンにおいては、この三方が独立する事で

初めてサロン運営が成り立つと言う話ですね。

ヘアサロンにおける三権分立についての個人的な見解は、後日、書いてみます。


どちらにしても、ヘアサロン経営においても、樋渡市長の手法の様に第三者の意見を聞く事が

最終的に、多くの人達を巻き込み、そして渦となり想像以上の結果になると思うのです。


経営者の仕事とは、自分もしくは自店を中心とした渦を作る事。

以前、取材させていただきましたクリーニング業界で有名な店経営者であり、僧籍にある方から、

このような言葉をいただきました。


であればこそ、サロン経営における判断基準に、第三者の意見も必要だと思うのです。

融資先の金融機関、商工会、理美容専門学校、町内会や商店会、嫁さん、お客様、ご近所さん

そして意欲があり、勉強している情報通ディーラーさんなど。


樋渡市長の言葉から、ヒューマンパワー、多くの人の力を得て成功する事例を学びました。


物事を変える。

現代においては、樋渡市長の手法がベストと考えますが、どうでしょう?

などと、生意気にも書いてみます(土下座)。


では。


樋渡啓祐市長のブログ
http://hiwa1118.exblog.jp/