理容師カフェ‐小さな理容室の販促物語‐

家族経営の理容室が日々、行なっているちょっとした宣伝事例を情報共有します。

嫁の消費行動から学ぶ①

嫁さんの消費行動パターンを見ていますと、結構参考になります。


長ザブトンと言う画期的なアイテム(ウソウソ。どこでも売っています)があるのですが、

これ、ザブトンより大きく、フトンにしては小さい。

長方形のザブトンなのですが、結構使い勝手が良く何枚か活用しています。


で、嫁がスーパーの販売コーナーにある長ザブトンの新製品を眺めながら、迷っています。

1550円、1990円、そして2500円と言った

3種類の長ザブトンがディスプレイされている状況。


ウレタン配合と言う事が書かれている新製品の価格は2500円。

触ってみたり、肌触りを確認する事、数分。


「うぅ~ん。今までのよりは違う気がするけど…」と言いながら迷っているのですが

「2500円の2つ買ったら5000円かぁ~」と、さらにブツブツ独り言。


オイラは黙って見ていましたが、最終的には、1500円の長ザブトンに決めたようです。

結局、ウレタン配合の新製品の良さを知る為にも、購入してみたいとオイラが言うと

1500円ではなく2500円の商品を一つ購入する事になりました。


これは、POPなどによる情報発信が明らかに不足している状況だからこそ、

起こりうる現象であると痛感しました。

「新製品 ウレタン配合 2500円」だけでは、正直、わかりません。


何が・どう良いのか・他の購入者の感想・使用するとどうなるのか・従来の商品との違い

少なくとも、これらの情報が不足しているため、嫁は素人ながらも自ら確認を試みたのですが

所詮、素人には確認する術も知らなければ、比較対照する相手や基準値なども知りません。


長ザブトンに無知だからこそ、最終的には価格でしか比較できなくなり、安い方へと意識が傾きます。

だからこそ、嫁は1500円の商品に決めかけていました。


事実、価格が安い方から商品数が少ない為、

3種類の長ザブトンに限った売れ筋は、もしかしたら1500円の商品かもしれません。


話は、ここで終わらなく、昨晩帰宅しますと、甥っ子が遊びに来ていました。

リビングを見ますと、早速、2500円の長ザブトンが敷かれています。


一方、以前購入した2000円の長ザブトンと見ると、二枚重ねです。

「やっぱ二枚重ねの方が弾力が合って良いよね」などと言う嫁ですが、

その使用方法は、気が付きませんでした。


もし仮に、二枚重ねによる使用方法などの提案が売り場であれば、

それはそれで、非常に興味を抱いたかもしれませんし、場合によっては購入したかもしれません。


今考えますと、嫁が2500円の長ザブトンを二枚購入する場合の計算をしていたのは、

もしかしたら、そのような使用方法を想定したうえでの計算だったのでしょう。


人がモノを買う一連の行動と考え。

そして、それに対する情報発信ツールであるPOPの重要性を再確認しました。


さらに、理美容業界に落とし込むと、店販品の購入履歴があるお客さまに聞くことで

そこには意外な使用方法、もしくは他の商品と連動した使用方法などを知る事ができます。


ちょっと古い話ですが、ネイルやエクステを行なったお客さまには、

ヘッドスパブラシ(クッションブラシ、もしくは輪ぐし)が売れると言うケースは

まさに、そこに行き着くと考えます。

ネイルやエクステを行なっていますと、頭皮をガシガシ洗えませんからね。


店販品をキレイに並べておくのはディスプレイ。

そこに、POPなどから情報発信が加わって販促となる事を確認しました。


嫁の消費行動シリーズは、後日、カメラ編とカード編にわけて触れていきます。

では。