理容師カフェ‐小さな理容室の販促物語‐

家族経営の理容室が日々、行なっているちょっとした宣伝事例を情報共有します。

できるリーダーは言葉を選ぶ

昨晩の飲み会マーケティング総合研究所は、浅草での活動でした。

お相手は、酒販業界や理美容業界、アパレル業界などで活躍している、

とある中企業診断士(以下、はたなかっち)の方です。


ビーフシチューを食べながらビールを飲むと言う、初の試みでしたが、和風味なので、

これが案外ベストマッチです。経営者の方に聞けば、鍋感覚で食べられる用に、

大人数の場合は、大きな一つの鍋に入れながら食べる事もできるそうです。


さて、今回の内容は教育についてです。

一昨年くらいでしょうか流行していましたコーチングの話で盛り上がります。

はたなかっちが以前受講しました教育関連のセミナーでの話なのですが、

某野球チームでコーチを務める講師は、まず最初に

「はい。全員目をつぶってください。今から、決して象をイメージしないでください」

「あの鼻の長い象です。イメージしたらダメですよ」と言います。

受講生のほとんどが象の姿を抱いていた事でしょう。

はたなかっちも、その一人と正直に話します。


ここで、話が少し変わります。

某監督が試合の際に、相手ピッチャーの攻略としまして、このように檄を飛ばしました。

「球威があるため、高めは打つな」と。

すると面白いことに、バッターボックスに立った選手たちは皆揃って、高めの球に手を出してしまい、

見事に内野ゴロやフライのオンパレードになってしまいました。

回を重ねる事にランナーすら出ない状況が続くと、頭に血が上っている監督は次のように怒鳴ります。

「高めを打つなって言っているだろ! 高めを打ったら居残り練習か罰金だ!!」と。

恐らく、ベンチ中に怒号が響き渡った事でしょう。

すると、こんな現象が起こりました。

見逃し三振のオンパレード。


この背景には「高めを打つな」と言う指示によって、逆に高めの球を意識してしまい凡打の連続。

その後、さらに強い口調で「高めを打つな」と指示があると、今度は緊張感によって体が動かなくなる。

つまり、否定形の指示では、否定している事やモノに対する意識が余計に強く残り、逆効果になると言います。

このような場合は、「低めをねらえ」と言う指示が的確かもしれません。

つまり否定より肯定。ここがポイントであると、はたなかっちは言います。


朝の朝礼で「なんか今日、暗いよ。寝不足か?」などと言ってしまうと、

言われた本人は、どんどん暗くなってしまう事でしょう。

「人間、なんで朝目が覚めると思う?」

「神様から与えられた、今日1日の使命を果たすためだよ」

「その使命ってなんだろうか?」

「とりあえず考えられるのは、お前に会いたくて来店されるお客さまに、

キレイになって元気になってもらう事じゃないの。他にも、まだまだ沢山あるぞ・・・」

例えば、こんな感じで声をかけてみると、結果はちょっと違ってくると思います。

言葉一つで、効果は全く逆になってしまうのですね。


そう言えば、こんな言葉を思い出しました。

「できるリーダーは、言葉を選んでいる」と。


飲み会マーケティング総合研究所では、研究委員を募集しています!

これからも頑張ります!!