理容師カフェ‐小さな理容室の販促物語‐

家族経営の理容室が日々、行なっているちょっとした宣伝事例を情報共有します。

おでんと、しめサバとシェービング専門店

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今晩は、いつもお世話になっているシェービング専門店の経営者と、

これまた、普段、弊社若手スタッフがお世話になっているヘアサロン経営者と飲んだ。

お多福という、おでん屋さん。

しめサバの〆具合(酢がきつくなく、脂があり)、

おでんの煮込み具合(大根がとろける)など、やっぱ専門店は良いかもしれない。


さて、お題はシェービング専門店の経営について。

オープン当初、レディースシェービングの市場に着目し、

自ら開拓する事で先駆者としてのメリットがあると考えていたシェービング専門店経営者。

だが現実は甘くなく、商圏内に配ったチラシなども効果がなく、

オープンから数カ月は赤字が続いた。

その原因を語ってもらったのだが、大まかには次の事がある。

1 理容店の総合調髪基準から考え、エステに比べて安価な価格設定にしてしまった。

2 内装費に投資をし過ぎ、反面、宣伝広告に対する投資が少なかった。

この2点である。


1に関しては、毎月のスキンケアの延長でレディースシェービングの市民権獲得には、

まずはお手頃な価格で、多くの人に体験してもらい、そして、その良さを実感してもらう。

そのような基本戦略があったのだが、もろくも崩れ去り、最終的には客単価を高めた結果、

損益分岐を超え、安定経営になったと言う。

客単価向上については、ブライダルエステシェービングメニューの導入をきっかけに、

全体的な価格改正に踏み切ったともいう。

これには伏線があり、男性客のシェービングと、レディースシェービングでは、

受けての意気込みが物凄く違うと言うのが挙げられる。


顔は髪以上に大切。

そう考えるのが女性であり、男性客のシェービングの場合、多少、不本意ながらも傷つけても、

スミマセンの一言で済むが、女性はそうはいかない。

そこを見抜いている。

供給側は、手軽に来て欲しいと思い価格もそうするが、需要側は、ちゃんとして欲しいと思う。

地域にもよるが、その判断基準が価格設定になると思われる。


レディースシェービング4000円。

エステと比べ安い。大丈夫なのか。

そのような不安を覚えるお客の心理は、理解できる。

要は、現段階では需要が少ない、つまり価値があるにも関わらず、料金を低く設定しているため、

逆に不安感を煽(あお)ってしまっている。

もちろん、これはシェービング専門店の話である。

女性のお客が入りにくい理容店となれば、話はまた別。


兎にも角にも、価格設定について、もっと勉強する必要があるのかな、

などと思った今日この頃である。

では。