理容師カフェ‐小さな理容室の販促物語‐

家族経営の理容室が日々、行なっているちょっとした宣伝事例を情報共有します。

TISA2007全国経営者大会

今週火曜日、TISA全国経営者大会というイベントを取材した。

主催は理美容、エステティックの卸業、滝川㈱。

計6セミナーが開催されたが、経済ジャーナリスト財部誠一氏を講師に迎えた

「日本の経済、これからのキーワード」と題した講演が印象に残った。


まず最初に、政治の話から行なわれる。

小泉前総理の郵政改革に対する独自の見解、安倍総理には一国の宰相として、

その資質に疑問が残ると辛らつに批判すると、テーマに沿った内容となる。

「景気と会社運営は別物。つまり、不況だから会社が儲からないと言うのは、成り立たない」と話す。

景気が悪い時に、どのように乗り切るか。その舵取りを行なうのが経営者の仕事とも財部氏は語る。

現在、景気が良いとされているが、実感している人は少ない。

その理由として「海外投資、もしくは世界的な好景気と言う時流に対応している企業は増収増益となっている」とする。

では、そもそも儲かっている企業と、そうでない企業。その違いは何か。

それは、新しいビジネスモデルを構築した企業は利益をあげ、

一方、古いビジネスモデルを踏襲している企業は衰退していると語る。

過去の成功事例にこだわり、現況が見えていない企業は、押し並べて苦戦を強いられている。

時代の変化に対応できているのか否か、となる。

これは、ヘアサロン経営も一緒で、過去の事例だけを経営戦略の判断基準にしているケースでは、

どうしても限界が生じてしまう。


また、国内の中小企業の成功事例を話しつつ、エリアマーケティングとコラボレートの重要性も話す。

自社の利益だけを考えないで、取引先が儲かることで、それが自社の利益につながる。

では、どうすれば、取引先が儲かるのか。

そのように考えて実践し、業務内容を大幅に変更、結果、倒産危機を乗り越えた企業も存続している。

この話を理美容業界にたとえると、新規客集客よりも顧客満足度を優先することで、収益性が高まると考えられる。


生き残るには強大な力ではなく、時代の変化に対応できる柔軟性である。

と、言葉では簡単に表現できるが、いざ実行するとなると非常に難しい。

まだまだ勉強が必要であると思う今日この頃である。

では。