理容師カフェ‐小さな理容室の販促物語‐

家族経営の理容室が日々、行なっているちょっとした宣伝事例を情報共有します。

ネイル保険教室の取材

ご訪問いただきました皆様、コンバンハ。いつもありがとうございます。

毎朝のスタイリング時間がゼロ分のエロ侍です。オシャレボウズ最高!


さて、ここ数日はヘアサロンで取組むネイルについての取材を進めています。

ちょっと前にネイル保険室 教えてヒロシ先生と言うホームページを偶然発見して

読みすすめていきますと、ネイルサロンのリスク(危機)管理の重要性を伝えています。

そこで、管理人である荻野泰志氏に興味を抱き、取材させていただきました。


まず、同ホームページを見た感想は、通常の保険代理店とは違う角度からアプローチしており

言い換えれば、実例を交えながら必要性を訴える事、

つまり、藤村正宏氏が提唱しているエクスペリエンス・マーケティングそのものです。

「モノより体験」を前面に打ち出す事で、人は興味を抱く。

と、上から目線で書いていますが(汗)、オイラまんまと荻野氏に興味津々です。


週間ヒロシ!と言うブログも拝見させていただきましたが

ママの保険教室と言う勉強会みたいなイベントも主催していて、これまた上手いなぁ、と思っていました。


そんな感じで、取材前からワクワクして伺ったのですが、想像通りの方です。

「ネイリストの多くは、集客などの攻め経営に関しては興味があり、実践しているケースは多い」

「反面、スタッフや顧客を守る経営に関しては意識が薄いのが現実」

と、教えてくれる荻野氏は、ネイルサロンの守りの経営についてを

自動車の運転に置き換えて説明してくれます。


「自動車を運転する場合、自賠責保険に入り無制限保障の任意保険にも入るのが普通」

「しかし、ネイルサロン経営の場合、スタッフを雇用したら労災保険に入るが任意保険に入るケースは少ない」


ヘアサロンにおける事故などのトラブルは近年、増加傾向にあるが

それ以上に注意したいのが、スタッフの事故に対する備え。


「閉店後、夜遅くまで練習をして疲れた状態でバイクで帰宅」

「居眠り運転をしてトラックに突っ込み、死亡。そんな状況が発生する確率はゼロではない」


確かに、オイラの知り合いにも以前、同様のケースで落命した修行中の理容師がいました。

某有名理容室の話で、その後どのような結果になったのか不明ですが

荻野氏は「ネイリストや理美容師が深夜帰宅中に死亡した場合、裁判に及ぶケースも実在する」と言います。


そのような現場に何度も立ち会っている荻野氏は実体験を通じて、このように教えてくれました。

「子供を失った親の怒りの矛先は、勤務先の経営者に向く」

「遅くまで練習をさせて、寝不足になる状況にした経営者が悪い」

「そんな発想になった親族は、ネットで調べる。で、瞬時に労災関係の弁護士無料相談先が検索できて連絡」

「弁護士が介入。経営者の足元を見られて慰謝料を請求される」

「もちろん、初期段階における経営者の応対次第で結果は大きく違うが」


スタッフの交通事故によって、このような状況に陥る事は充分考えられるし

事実、荻野氏は、そのような光景を目の当たりにしていると教えてくれます。

その他にも勉強になるお話をいただきましたが、長文になったので、ここでは省略させてもらいますね。


最後に、一番印象深い一言を紹介します。

「保険で重要なのは入っているか否かではない。保障内容の適正の把握(はあく)と交渉人の存在」

「問題が生じた場合、だれが相手との間に立って交渉するのか。そこが一番重要」


聞けば、その筋の専門家との交渉の経験もあると言う荻野氏の話から、リスクが発生した場合の回避策

もしくはスタッフを守ると言うスタンスの延長線上でスタッフ満足度に繋がり

それが生産性に影響し売上げに繋がるのが企業保険である事が理解できます。

今回の取材で、企業保険はネイルサロンの原動力であると知りました。


ここまで読んでくれた方は、ご理解いただけると思いますが、ネイルサロンだけではなく

ヘアサロン経営にも、そのまんま当てはまります。シェービング専門店なんかも、そうです。

勉強になりました。ありがとうございます。


本日の感謝

荻野氏とのご縁に感謝です。

スタッフを守り顧客を守る経営。その重要性について再確認しました。

保険と言うと売り込まれるイメージが強かったのですが、また違う側面を知った昨日。

何かの折の交渉人。うん。必要ですよね。


明日の夢

日本ネイリスト協会の取材です。

ネイル業界の現状と今後の展望を聞いてきますね。楽しみ。