理容師カフェ‐小さな理容室の販促物語‐

家族経営の理容室が日々、行なっているちょっとした宣伝事例を情報共有します。

ヘアサロンでの会話のポイント?

毎月、オイラが新規客に成り済まして潜入取材を行なう連載企画ですが、先週末に、行ってきました。


今回は、知り合いの美容師さんお薦めのヘアサロンです。

口コミバージョンとでも言うのでしょうか。


マネジメントと言う観点から見ますと、来店客データを収集していなかったり

アプローチ不足な点や、労働効率に改善個所が多かったりなどを感じたのですが

結論から書きますと、かなり良かったんです。


経営者兼スタイリスト1名、アシスタント2名と言う規模なので、

必然的に経営者にカットをしてもらう事になりました。

ヘアスタイル提案をされる際、技術講習さながら、オイラの毛束を持ちながら

「ここを、こうやってカットすると、最終的に、こうなる。だから、こうしますけど良いですか」

と聞かれると、やはり専門家の意見ですから、妙に納得してしまいます。

もちろん、口調は柔らかいので、違和感と言いますか上から目線のような感じは受けませんでした。


それと、これはお客の立場になって理解できた事ですが、嫁さんに対する理論武装ができるのです。

「えぇ~、もっと短くすれば良かったのにぃ~」と言いやがる嫁に対して、

試しに、スタイリストさんから、このようなアドバイスがあって、

結果、今回のスタイルになったと言うと妙に納得しています。

つまり、財布の紐をガッチリ握られているオッサンには、

嫁さんに対する反論内容を教える事も必要だと感じました。


そしてもう一点。

スタイリストさんの会話が非常に上手かったと言う事です。

オイラの話を引き出しつつも、時折、自分自身の話もするのです。

修業時代の話や、独立した際の苦労話などなど。

そのような話を聞きますと、何と言いますか、距離感が縮まります。


新規客の場合、スタイリストさんとは初対面。

全く、相手の事を知りません。

これはオイラだけかもしれませんが、だから緊張するのです。

言い換えれば、スタイリストさんの事を知れば、なんとなく親近感を抱き、

それが安心感となり、最終的には信頼感に繋がるのでしょうか。

勿論、タイミングと聞く・話すと言う割合が非常に重要なのですが。


でもね。

今回の潜入取材で再確認したのは、会話の重要性と「どんなスタッフなのか」と言う事が理解できると

また違った印象になると言う事です。

これもある意味、精神的なサービスに繋がると感じました。


と書いていましたら、オイラも取材の際にはタイミングを見計らって

「元・理容師」と言うカードを切っており、無意識に相手との距離感を縮めていたんです。

年配のヘアサロン経営者の場合は「実家も理容店」と言う話をしています。

「ウチの親も理容店を営んでいましてぇ~」と話すと

大体「えっ。そうなの?」と聞かれます。イヤラシイですねオイラ(汗)。


自分の事を話す。

このカードをいつ出すのか。

そのタイミングが重要であると感じた今回の潜入取材です。

では。