理容師カフェ‐小さな理容室の販促物語‐

家族経営の理容室が日々、行なっているちょっとした宣伝事例を情報共有します。

ヘアサロン潜入取材での気付き

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先週、オイラが新規客になりすます「チェックマン」の潜入取材を行ないました。

今回は、某有名美容室です。

たぶん、理美容師であれば一度は耳にした事がある美容室で、多くの気づきをいただきました。


ブランドが構築されている反面、敷居(しきい)が高いイメージとなりますが、

予約の電話をしますと、とても丁寧(ていねい)に応対してくれます。

ただ、名前を聞かれたのが一番最後なので、電話の最中でオイラの名前を呼ばれる事は一度だけ。

何回か書いていますが、新規客の場合、不安でいっぱい。

やはり名前で呼んでもらう事で、距離感が縮まると思うのですが。


予約時間の5分前に到着すると、指定用紙への署名と、手荷物を保管するロッカールームに案内されます。

以前、フランチャイズ展開している美容室に行った際は、ロッカールームの場所を教えてもらうだけでしたが

今回の場合は、付き添っていただきました。


しかも、美容室のドアを開けて一番最初に目が合ったアシスタントと思われるスタッフが、

おそらく、別の行動中だったと思うのですが、オイラへの接客を優先してくれましたので

この段階で、安心感を抱きます。


エイティングスペースで待っていますと、ちょうど予約の時間になった頃でしょうか、

店長らしきスタッフが本日の来店のお礼と、担当スタッフを案内してくれますが

少々混み合っているため、もう少し待って欲しいと言う、挨拶とお詫びが入ります。


これはオイラだけかもしれませんが、待たされる事に対して不満はありません。

ただし、放置されるのが一番辛い。

新規客の場合、周囲は知らない人ばかり。

しかも、知らない人同士が仲良く話などをして盛り上がっている空間に

オイラがポツンといるのは、物凄く疎外感を感じるからです。


だから、スタッフが話しかけてくれると、ホッとひと安心します。


スタッフ数が多いヘアサロンほど、案外できていないと言うのが、

14回を数えるチェックマン企画で感じる、正直な感想なのです。


担当スタイリストがやって来ますと、まずは自己紹介。

そして、カウンセリングが行なわれ、プレシャンプーになると、

これまた、担当してくれるアシスタントの自己紹介。


シャンプーしてくれるアシスタントの自己紹介と言うのは、初めて。

そー言えば、ありそうで、実は少ないと言う事を知りました。

その後、カット中、鏡越しに目が合うアシスタントが全員、挨拶してくれます。


この美容室の強みは凡事徹底。

つまり、挨拶すると言う行為が徹底されており、言い換えれば体育会系の美容室とも受け取れました。


細かい改善個所なども見受けられましたが、長文になってしまうので、ここでは割愛させていただきます。

ただ、ブランディングを構築・維持するには、高額な宣伝広告を行なうのではなく、

案外、当たり前の事を徹底し、そして持続する事が、実は効果的であると知りました。


清算の際には、今回の施術内容と価格が記載されている一枚の用紙をもらいましたが、

ここにも一工夫があります。


B5サイズの薄紙なのですが、これを上手に折りたたみ、名刺サイズにして手渡してくれます。

ちなみに、B5用紙の横幅は名刺の2倍。縦は少々足りませんが約5倍になりますから、

名刺10枚分の情報量となるんですね(写真参照)。


コレ。財布に入るのですが、広げてみますと情報量が多く、色んな情報を発信する事ができるのです。

名刺サイズのビニールに入れて、お客さまに手渡す事で、

貰い手は気軽に受け取り、そして手渡す側は、宣伝効果が期待できる。

そんな双方のメリットがあります。


コンサルタントが確実に入っていると痛感したのですが、

その取り組みに、まず挨拶の徹底と言うのが嬉しかったります。

と言いますか、部外者の意見を素直に取り入れる、その姿勢が凄いかもしれません。


お金をかけないで満足度を高める方法。

それが挨拶なんですね。


ブランド力を高める。

それは何気なく行なっている事を見直す。

今回の取材から、そんな事を知りました。


では。