理容師カフェ‐小さな理容室の販促物語‐

家族経営の理容室が日々、行なっているちょっとした宣伝事例を情報共有します。

ヘアサロンのリニューアル

弊誌サロンオーナー11月号(10月10日発売)では、ヘアサロンのリニューアルを特集しており

本日は、その取材で聞いた話です。


いつもお世話になっている店舗プロデュースbhという

依頼主と施工会社、もしくは店舗デザイナーの中間を立ち位置としている会社の代表者には、

リニューアルにまつわる常識みたいな内容を教えていただきました。


必要な諸費用に関して、一概には言えないが、什器などは含まないケースは

理美容業界の場合、一坪40~50万円が大体の相場であると説明してくれます。

ですから、15坪の場合、15(坪)×50万円としますと、750万円が必要。

ただし、12~13坪以下になると、一坪70万円と言う金額になるケースもあり、

その金額は、やはり状況によって違ってくるとも付け加えます。

ちなみに、飲食業界の場合は一坪100万円程度らしいです。


「750万円と言う金額。居抜き物件で壁紙を張り替えただけのオープンよりも高額になります」

「だから、そこにトラブル発生の原因があるかもしれません」

新規オープンに必要な金額よりも、リニューアルに必要な金額の方が少ないと思うのが自然。

オイラも、そのように思います。

しかし、場合によっては違ってくるのです。


「イス一台増やすにしても、全体のレイアウトが変わることで想像以上の金額が必要になる事もありますから」

事実、bhさんが間に入った飲食店のケースでは経営者と、施工会社の経営者が友人同士で、

カウンター越しのイスを一台増やしたい旨を施工会社の経営者に話したところ、

150万円程度で可能ではないか言う答えが返ってきつつも、後日、正確に計算したところ

400万円近くの見積もりが手渡されます。

飲食店の経営者は150万円と言う金額が頭にあった為、400万円の見積もりに不信感を抱き

施工会社の経営者としては、400万円でも友情価格、破格の金額を提示したつもりで、

当然、両者の間には険悪な雰囲気が漂うこととなりました。


そこでbhさんが見積書の詳細を見ながら、飲食店の経営者には良心的な見積書であることを説明し、

そこから、素材などでレベルを落とすモノなどを精査する作業を行ない、

飲食店、施工会社の両経営者が抱いていた誤解が解けたと言います。


「リニューアルは引越しと同じ感覚が必要かもしれません」

「住まいが変われば、家具なども変わります」

「窓の大きさが変われば、カーテンを買い換える必要があるようにね」


全体的な予算はいくらなのか。

それに対して、手持ち資金の金額はいくらか。

新しい内外装に必要なインテリア購入に必要な金額はいくらなのか。

融資はいくら必要なのか。


「安ければ良いと言う発想ではなく、イス一台増やす事で増える利益を予測し

やりたい事・できる事を明確にすると、手持ち資金から融資額が決まってきます」

「ある意味、新規オープンよりも大変ですよ」

この言葉が、とても印象深く残る取材でした。


店舗プロデュース bh
http://www.b---h.com/index.html