理容師カフェ‐小さな理容室の販促物語‐

家族経営の理容室が日々、行なっているちょっとした宣伝事例を情報共有します。

財・業・人

北京オリンピック、盛り上がっていますね。

個人的には野球が好きなので、星野ジャパンの活躍に注目しています。

ガンバレ! ニッポン!!


金メダルを獲得された選手のコメントを見ていますと、

周囲への感謝の声が増えていると個人的には感じていますが、いかがでしょうか。

オイラ的に一番心に響いたのが、柔道の内柴正人選手のコメントです。


「これが僕の仕事ですから精一杯やりました。 親父の仕事をしっかりやりました」


確か、このような感じだったと記憶しています。

優勝した選手の方々の努力は凄まじかったと思うのですが、

それ以上に練習環境を整えてくれる関係者や、

資金面でバックアップしてくれるスポンサーが存在してこそ、最新の練習機器を使用できたり

そして何よりも、練習相手やコーチなど多くの人たちが、それぞれの仕事に対して真正面から向き合い、

その結果、金メダルの獲得となった事でしょう。


だから、上記の内柴選手のコメントがオイラの心に響いたのです。

色んな人が自分の仕事を行なった結果が金メダル。

そう受け取りました。


かなり前の話。

理美容業界でも数多くの技術コンテストがありますが、優勝した選手と同様に

地味でありがちなコーチに対してもスポットライトを当てる企画を提案しましたが、最終的には流れてしまいました(泣)

教え上手なコーチの存在なくして、選手の育成はあり得ないと思ったのですが。。。


以前、当ブログでも書きましたが、理容学校時代の同級生が平塚で理容店を経営しており、

帰る際に駅まで車で送ってくれた際、こんなボヤキをもらいました。


「頑張って稼いでも、お店の借金の返済、スタッフの練習費用や食費などで全部消えるだろ」

「何の為に毎日働いているのは、ほんと分らないよ。ハハハ」と高笑いしながら言います。

その同級生の表情から、決してネガティブな印象を受けませんでしたが、

オイラは生意気にも、次の有名な格言を贈らせてもらいました。


「財を残すのは下、事業を残すのは中、人を残すのは上」と。


財、すなわち、お金は使い方によって、また使う人によっては、すぐになくなり、

事業を残しても、その寿命は30~40年。

その間の経営者の判断次第で、生き残るか否かとなります。

人材育成には長い期間を要し、時には裏切られる事も考えられます。

つまり、財や事業にしても、最終的には人が重要。

これを理美容業界で言えば、人から人へ技術を伝承する。

だからこそ、「上」なのでしょうか。


理美容業界の技術コンテストには多くの選手が出場されていますが

時折、経験豊富なベテラン選手が出場し優勝すると

「いい歳して、いつまで出場しているのだろうか?」

「ベテラン選手が出場している限り、若い選手が活躍できる場、チャンスが少なくなるだけだ」

と言う声が聞こえてくる度に疑問を抱いていました。

コンテストの出場要綱に年齢制限はなく、だからこそ幅広い年齢層が出場した方が活性化に繋がる、と。


ただ、「人を残すのは上」と言う格言を知ってから、考え方に少し変化が生じました。

自分自身が選手としての技術の研さんに励む以上に、後進を育てる事の方が難しく、

地味であるが為に業界内での評価に繋がり難いのも事実。

また、金銭的な負担が強いられる事もあり、だから、出場選手以上に困難を極める事であるとも感じたのです。

人を育てる。

それは、自分自身が成長するよりも物凄く難しい事なのですね。


只今、ドラゴンクエストⅤ(5)のDSバージョンを、甥っ子と共にプレイしています。

オイラのDSを使いまわして行なっているため、どうしても甥っ子の方が進みに遅れが生じてしまい、

「ねね、このボスを倒したら、次はどこに行けば良いの?」などと聞かれます。

時折、ウソの情報を教えて痛い目に遭遇し、そこから自分自身で考えて行動する必要性を感じてもらったり

色々と行なっていますが、考える事のトレーニングに繋がれば、などと目論んでいます。

そのような経験からも、人材育成には時間を要する事が理解できました。


なんか、本日の内容も支離滅裂(しりめつれつ)で申し訳ありません。

と言う事で、この辺で。。。


そうそう。

「財を残すのは下、事業を残すのは中、人を残すのは上」と言う格言に対して

最近では「感動を残すのは最上」と付け加わっているらしいですね。


では。