理容師カフェ‐小さな理容室の販促物語‐

家族経営の理容室が日々、行なっているちょっとした宣伝事例を情報共有します。

自分らしく経営する

久し振りに福島正伸氏の著書「どんな仕事も楽しくなる3つの物語」を読んでみました。

やはり、元気になる要素が盛りだくさんで、ガッツリ前向きになります。

ありがとうございます。


さて、今回も忘れかけていた多く気付きをいただきましたが、

繁盛店をつくるヒントを一つ知ることができました。


自分らしく行なう。


非常に単純な事ですが、実は案外奥深い言葉であることが窺い知れます。

その理由として福島氏の書著には、こう書かれています。

「自分が今置かれている環境を、自分の舞台と思って真剣に取り組めば

それはすでに、自分らしく仕事に取り組んでいる事になります」と。


本気になるほど「こだわり」が発揮され、「こだわり」は、そのものが個性で、

個性とは他人がマネできないとも書かれています。


とあるモツ煮込みが非常に美味しい居酒屋があります。

大ぶりの土鍋で出て来るのですが、この店の場合、大体、一人1個と言うオーダーをします。

そして店内を見回してみますと、そのようなオーダーをしているテーブルは案外多く、

中には一人で2個も3個も食べている光景は珍しくありません。


ある日、カウンター越しに経営者がいたので、何気なく聞いてみました。

「このモツ煮込みって、どうやって作るの?」と。

秘伝のスープとか作り方などが存在し、そう簡単には教えてくれないと言う応えを想像していましたが

「簡単だよ。材料はアレとコレでしょ。そこに味噌を入れて煮込むだけ」と話してくれます。

「えっ! そんな簡単にできるの?」。正直、オイラはそのように感じました。

すると続けて「ただし、このモツそのものを手に入れるのは難しいよ」

「だから味付けはシンプルでも他店とは違うんだ」と笑顔で語ってくれました。

確かに、モツは大きくて厚みもあり、歯ごたえとゼラチン質の感触など、その居酒屋さんでしか食べられません。


話は、またまた変わります。

自分らしく、こだわりを持って経営しているヘアサロンと言えば、

当ブログで何度も出てきており大変恐縮ですが、やはりBB.つばめさんでしょうか。

鉄道マニアの経営者が、自分らしく、そしてこだわった内装とインテリアがあり、

オイラ、このサロンが好きな理由を深く考えていませんでした。

しかし、自分の置かれている環境を、

自分の舞台として真剣に取り組んでいる代表例そのものであるからこそ

事あるごとに引き合いに出してしまうのでしょう。

一見して、お笑い的要素が強く、理美容業界的には不真面目な業態とも勘違いされがちですが

よーく見てみますと、そうではなく、細部に渡って実に計算された業態である事が理解できます。


モツ煮込みが美味しい居酒屋さんの印象も全く同じで、共通しているのは

自店の情報を出してもマネされない確固たる自信があり、

それは言い換えれば繁盛の仕組みづくりに成功している事が窺い知れます。


自分らしく取り組む。

簡単な言葉ではありますが、物凄く難しい事ですね。

だからこそ福島氏は、著書の中で自分らしく取り組む為には

「あきらめない」事が必要としています。


自分らしく取り組み、あきらめない。

なるほど、これが繁盛店に共通している事とも考えられます。


オイラも頑張ろうっと。

一度読んだ本でも、何回も読み返してみますと、また違った気付きが得られるんですね。

では。