本日は専門学校取材でした。
切り口としては、学生を雇用する側に、今の学校教育内容や学生事情を紹介し、
そこからサロン経営の根幹(こんかん)である「人」の育成に役立ててもらう、と言う感じです。
学生インタビューと言いましたら大袈裟(おおげさ)かもしれませんが、
「理美容師になった理由」もしくは「働きたいサロン・働きたくないサロン」と言う質問に対し
学生自身が考え、そして導き出した答えをボードに書いてもらい、それを写真で掲載すると言う流れです。
見ていますとスラスラと書く学生と、思いっきり悩む学生で大きく分れましたが
その共通点としましては、抽象的な表現が多いと言う事に気が付きました。
例えば「技術や人間性で尊敬できる人が多く働いているサロンで働きたい」と言う感じだったりします。
確かに言いたい事は充分理解できますが、もっと絞り込んでも良いのかな、とも突っ込めますが、
オイラの20歳前後の頃と比べますと、格段しっかりしています(汗)。
学校教育に対して素人のオイラが茶々を入れる気持はありませんが、
学生が自分の夢や、その為に今なすべき事について考えをまとめる授業があっても面白いと考えます。
マインド(心)の教育。
そこにしっかり骨太の信念がある学生は、将来を見据えた行動をすると思うのは、いささか理想論でしょうか?
今ある環境は自分自身の判断の積み重ねであると言います。
どんなに周辺環境が悪くても、それを選択したのは自分。
例え、他人に勧められた末の環境であっても、最終的に判断したのは自分。
であれば、判断する際に何かしらの将来性もしくは希望、または夢に繋がると考えたと思うのです。
でも、人の記憶とは忘れやすいもので、数年や数カ月のうちに手段が目標になるケースは多く、
例えば、国家試験合格はあくまでも理美容師としての夢を叶えるための手段にも関わらず
いつしか試験合格が目標になる事はあります。
とある専門学校の入学式を取材させてもらった時、新入生一人ひとりが抱負を述べるのですが、
大多数が「国家試験合格に向けて2年間頑張りたい」という決意表明でした。
それ自体を否定しているのではありません。
と言いますか、国家試験の合格は必要です。
ですが、夢と希望を抱き、その実現の手段として理美容師になる事を志し、そして入学試験に合格したわずか数カ月で、
すでに国家試験合格が目標になってしまう現状を目の当たりにしてしまうと
やはり学校教育では、マインド教育も必要で、もっと言えば、サロンでのスタッフ教育にも同じ事が言えます。
どうして理美容師になったのか。
この点を学生が深く自問自答し、答えを自ら導き出す。
そんな授業も必要なのかな、などと思った本日です。
申し訳ありません。
サロン経営者でもなく、教育者でもないオイラが生意気書きました(土下座)。
さて、明日は専門学校教員の一日を密着取材します。
結構、楽しみっす!
では。