理容師カフェ‐小さな理容室の販促物語‐

家族経営の理容室が日々、行なっているちょっとした宣伝事例を情報共有します。

ヘアサロンの銀行交渉術とは

本日は、古田土(土に・)会計士事務所の経営セミナーを受講させてもらいました。

テーマは「どうなる銀行・どうする中小企業」としていますが、要は銀行交渉術となります。

「東京・大阪・愛知。東京の経営者は金利に対して値切ると言う発想が薄いのですが、

それに比べて、大阪と愛知の経営者は、不可能と分かっていても、最後の最後まで値切ります」

そのように語ってくれたのは講師の宮元 孝氏(株式会社 日本ビジネスクラブ)。


「わずかでも金利を値切る経営者の姿勢が、銀行に対して卑しい印象を与えてしまい、

それが、後々の信頼関係に影響すると考えてるのが東京の経営者に多いと思います」

「その多くは、信頼関係の構築が、困った時などに融資を受ける際に影響すると考えていますが、

そもそも、そのような事では信頼関係など構築されません」

「逆に、少しでも金利を値切ると言う姿勢こそが、銀行としては経営者を信頼する事に繋がります」

宮元氏の言葉を聞いて思ったのですが、お金を取り扱う銀行としてみると、

どんなに小額であっても、自社の利益に繋がる事なら見栄も外聞も関係なく取り組む、

そのような姿勢が求められると思いました。


また、銀行が融資を促す理由としては「融資先の会社の業績も少なからず関係します」と前置きしつつも

「根本的には、銀行側の都合による融資が多いと自覚してください」と語ります。

これは融資先の為ではなく、銀行側の為である事情が多いと受け取れます。


銀行側の都合とは何でしょうか?

「平成17年3月までの、政府が打ち出した不良債権比率を半分にする政策の影響。

その比率は不良債権/総貸出額×100で算出されます。となれば、分子の不良債権額を半分にするか、

分母の総貸出額が多くなれば、最終的に不良債権比率は低くなります」

つまり、融資額の総額が多くなればなる程、不良債権が変わらなければ、比率が低くなると言う事です。

「だから、融資を薦めるのです。銀行は」

自行の不良債権比率を低くしたいからこそ融資する、そのような理由なんですね。


その他にも、億単位の融資先以下には、企業に対する銀行の担当者すら就かない風潮があったり、

銀行にはA(最高)~H(最低)と言うように融資先の格付け(ランキング)があり、

中小企業の場合、どんなに優良企業であってもCランクが精一杯とあり、

しかも、一度格付けされたランクは、滅多な事では変化しないとも言います。


その他にも興味深い話を数多くいただきましたが、長文になってしまい読み難くなりますので

ここでは省略させていただきます。ゴメンナサイ。


要は、ニコニコしながら融資話を持ちかけてくる銀行マンがやって来ても、

決して、自社(自店)の実力を勘違いしてはいけない、と言う事かもしれません。


「知り合い曰く、銀行は賭場の胴元と言う例えもあります」

宮元氏の、その言葉が印象深く残りました。

では。