昨日は理美容業界のコンサルティング会社の方が、ご来社いただきました。
以前、当ブログで紹介させていただきました、感動シャンプーと言うコラムを発刊した会社です。
「毎日、当たり前のように仕事をしていると、美容師としての楽しさを忘れてしまいがち」
「だから、感動シャンプーのような話をもっと集めて、美容師さんに仕事の楽しさを再確認して欲しい」
「美容師を応援する会みたいな団体を作りたい」
と言うご提案だったので、もちろん協力させてもらう事を伝えました。
当然、理容師も対象に含まれますので、活動が本格的になりましたら、皆様に報告しますね。
話は変わり、トータルビューティと言う考え方について、色々教えてくれました。
「トータルビューティって、メニューの種類を増やす事と考えている理美容師は多いけど、違うと思います」
「お客さまと生涯お付き合いできるメニューの幅を広げる事が、トータルビューティだと考えます」
時間軸を縦としますと、メニューの数を増やす事は横に広がる事になり、
一方、生涯顧客に対するメニュー提案を考える事は、縦の展開になると言う考え方なんですね。
以前取材させていただきましたヘアサロンでは、希望されるヘアスタイルになるまでの期間を逆算し、
その間できるヘアデザインを一目でわかるような書面を制作して、提案していました。
ヘアストーリーの提案、とでも言うのでしょうか。
10月に、あんなヘアスタイルになりたいから、8月は、このヘススタイルにできる。
だから6月は、あのヘアスタイル。となれば4月は、これ。
そう考えると、今月はこのスタイルもできる、と言う具合に。
コンサルタントさんの考え方は、そのような感じに似ています。
と書いていて思ったのですが、そのような観点からも経営計画が必要なんですね。
さらに話は変わり、サロン経営には方法よりも順番が大切であるとも話してくれます。
「再来店率が低いにも関わらず、集客ばかり行なっている状況は、あまり良くありません」
「再来店率が低いと言う事は理由があり、それに加えて集客を行なっているのは、
不満を抱いた再来店されないお客さま、つまりマイナスの口コミを量産している事なのです」
だからこそ、そのような状況では、まずは再来店率を高める為に知恵を絞り、改善すると言います。
以前、聞いたバスタブ論そのもので、大きな穴があいたバスタブにお湯を入れてもたまらず、
であれば、まずは穴をふさいで、そしてお湯を入れる。
だから、お湯がたまると言う考え方です。
しかしながら、穴をふさがないで、お湯を足す事ばかり考えていたら、いつまでたっても、たまりません。
順番を間違えれば逆効果になってしまう代表例そのものです。
トータルビューティと順番。
そんな学びをいただきました。
では。