理容師カフェ‐小さな理容室の販促物語‐

家族経営の理容室が日々、行なっているちょっとした宣伝事例を情報共有します。

自店の強みを知り、伝え続ける

昨日は、生涯客集客コーディネーター小俣洋市氏の経営セミナーを取材させていただきました。

このセミナーを教えていただき、また取材に際しましてお気遣いいただきました、

道具屋さんに感謝申し上げます。ありがとうございました。


今回の内容は、まず最初に現代の時代背景から説明が行なわれました。

織田信長が行なった楽市楽座から約450年後の2006年まで、

商い文化で共通していた事の特徴として、商品情報は、

売り手による表の部分しか見れない状態で成り立っていたのが、大多数でした。

しかし、2006年以降はインターネットの普及により、商品の裏の部分までもが容易に見えます。

だからこそ、表も裏もなく正直に取り組む姿勢が、繁盛のキーワードであると小俣氏は語ります。

そのような時代の流れに気がつかなったのが、雪印ミートホープ赤福などです。


そしてもう一点。

伝える事の重要性についても語ってくれました。

自分たちの職業や自店の良さを理解して、伝えて続けているのか。

これが案外難しく、良さにつきましては勘違いしているケースも多々あると言います。

「長く来店していただいているお客さまに、来店される理由を聞いた事がありますか?」

そのように受講生へ語りかけると「長年来店されているお客さまは、どこかに価値を感じていますから」

とも続けます。

繁盛店に共通しているのが、職業や自店の良さを経営者やスタッフが把握(はあく)しており、

伝え続けている事と述べます。

ちなみに、良い部分の代表例としましては

「親が働いている姿を、子供に見せる事ができる」

仕入れが少なく、粗利率が高い」

「お客さまの反応が、すぐに理解できる」

「自分への評価がハッキリ出る」

「お客さまの固定率が高い」などとしています。

これらに加え、オイラ的に考えたのは

「人件費率が物販業の仕入れ率に匹敵するため、商品は理容師・美容師そのもの」

と言う前提で「だからこそ、自分が変わる事で、商品力が高まる」と言う点も強みであると思うのです。

意識や考え方を変えるだけで、物凄く魅力的な商品になります。しかも、少ない経費で。

それから「国家資格である事。しかも『士』ではなく『師』と言う点」

「値段を自分たちで決められる(実際には少ないですが)」事が、

職業もしくはサロンレベルの強みではないでしょうか。


さて、伝え方については、助手の村上徹氏が補足すると次のようになります。

① 強みと弱みを正直に伝える事で、弱みが強みになる。

② お客さまの声を利用する。お客さまは、他のお客さまの感想に興味を抱く。

③ 自分(自店)は何者なのか。サロンの場合、内面が外から見えない、伝わっていないケースが多い。

④ 当たり前の事を説明すると価値が高まる。例えば、ハサミのメンテナンスの話など。

⑤ 周囲を評価すると、それが最終的に自分(自店)に返ってくる。人間関係が集客に繋がる。


特に③につきましては「ちょっと仕事を見せてもらっていいですか? なんて普通ないですよね」

村上氏は、そのように付け加えます。この発想には、正直驚かされました。

それ位、ヘアサロンの内面は、特に新規客の場合、伝わってこないのです。


長文になると読み難くなるため、ここでは、省略させていただきますが、

どちらにしましても、伝える事と伝え方の重要性を再確認したセミナーでした。

数回ほど、小俣氏のセミナーを受講させていただきましたが、新発見がいくつもありました。

一度受講したから今度も同じ内容なのだろう。

当初、そのような事を考えてしまったのが恥ずかしくなったオイラでした。

では。

道具屋さんのブログ「理容よもやま話」
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