理容師カフェ‐小さな理容室の販促物語‐

家族経営の理容室が日々、行なっているちょっとした宣伝事例を情報共有します。

ヘアサロンの仕入れとは何か

【勉強する事は仕入れ、もしくは在庫】

詠み人 ともさん


お気に入り登録させてもらっている、ともさんのブログを徘徊中(はいかいちゅう)に、

こんな日記がありました。

理美容業界でも通じる点、非常に参考になった事があり、

ともさんの許可が得られましたので、ここで紹介させていただきます。

ちなみに、ともさんは会計士事務所に勤務しており、

ブログを通じて、税理士を目指している受験生にアドバイスを送っています。

その真摯(しんし)な姿勢に対して共感を得ており

いつの日か会って色々とお話を聞きたいと思っています。

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先輩税理士が部下の所員に向かって何やら言っているのが聞こえてきました。


「勉強することは会計事務所で言うところの仕入なんだよ、

お前、仕入もろくにしないで売上を上げられるとでも思っているのか」


ごもっともです

仕入をしたからといって売上がすぐにあがるわけでもないけれど・・・

それは在庫ということですな

―――――

と、ここまでです。

どうですか? 

最近、理美容業界でよくささやかれている

閉店後の技術勉強会が残業になるのか否か、と言う議論の前に、

このような考え方が必要であると思うのです。

理美容師としての売り物である「技術」「感性」「人間性」「経営戦略」などの仕入れ、もしくは在庫。

それが練習会であり、各種セミナーへの参加なのかな、と生意気にも考えます。

となればサロンでの閉店後の勉強会について、残業扱いになるのでしょうか?

サロンの仕入れと個人の仕入れ。

ここが一緒になっているのが理美容業界であり、

権利を主張するのは良いですが、やはり義務を果たして成り立つと思うのです。

勉強させられている、勉強させてもらっている。

この考え方の違いによって、残業と言う認識にズレが生じるとも考えています。


確かに、某美容室は経団連に加盟しているにも関わらず、

教育費と言う名目で徴収されているお金の使用用途が明確ではない事は、ダメです。

ですが、スタッフ個人の仕入れと経験を積める環境の提供に対して、

サロンのメリットは何処(どこ)にあるのか、とも考えてしまいます。

何か不祥事が発生した際には、まずはサロンが対処する事になり、ブランド力も低下するでしょう。


そんな事を書いていますと、何が何だか訳わからなくなってきました(汗)。

ですが、技術はお客さまの為にあり、そして何よりも先人たちの苦労の賜物(たまもの)を

世代を超えてリレー形式で伝えられ、伝えて行くのが理美容師の仕事の一つでもあると思うのです。

例えば、スライドカットにしても、今では教えてもらう事で練習すればできますが、

教えてもらう事と、自ら考えて生み出す事の時間と労力は格段に違うと思うのです。

そのような苦労の末に生まれた技術を、教えていただける先人たちに、

そして環境に対して、まずは感謝する気持ちを忘れてはならないと感じています。


理美容師の売り物の仕入れと言う話から、そんな事をツラツラと考えています。

では。


ともさんのブログ
http://blogs.yahoo.co.jp/ek4tomo