理容師カフェ‐小さな理容室の販促物語‐

家族経営の理容室が日々、行なっているちょっとした宣伝事例を情報共有します。

看板の効果とは

今月は、集客をテーマに取材を進めている。


先週、とある学習塾を取材させてもらった。

そこでは、12月末から1月中旬の約20日間で、10人の集客が出来たと言う。

学習塾業界の集客シーズンは春。

卒業式と入学式の時期だ。

にも関わらず、年末年始に集客できる事は異例。

その学習塾の規模から考えても、10人と言う人数は凄い数。


その成功要因は、どこにあるのか。


端的に説明すると、看板にある。

インパクトがある看板にして、通行人にアプローチを行なった結果であると経営者は分析している。

ただし、それだけではなく、綿密なマーケティングによって、最も効果が高まるような工夫がなされている。


学習塾の場合、集客の対象は学生もしくは、その保護者。

要は、その世代に対してアプローチを行なう事が第一。

となれば、まずは生活スタイルを把握(はあく)する必要がある。

学生の場合、朝から夕方まで学校に行っており、帰宅するのは夕方。

保護者の場合は、朝から昼間は家事などで家庭におり、外出するのは買い物で出かける夕方。

となれば、夕方に目立つような看板にすれば、より効果が高まる事になる。


その手法は看板業界に精通していないため詳細は理解していないが、

要は、誰に自店を知ってもらいたいのか、そこが明確になっているからこそ、

看板業者に、夕方に目立つような看板をリクエストできるのだ。


「看板による集客の特徴は、即効性だと思います」。

同学習塾の経営者は、そう語る。

誰に・何を・どのように伝えたいのか。

その一連が明確に定まり、効果を得た好事例が、この学習塾の看板であると考える。


ヘアサロンの場合も全く同じ。

誰に来店して欲しいのか。

広告の手法を考える以前に、まず最初に、その点を絞り込む事が最も重要。

すべての人を対象としたモノは、最終的にすべての人に飽きられる。

この言葉を忘れてはならない。


「当店は、ファミリーサロンです」

「癒しをコンセプトにしています」

この言葉。一見して耳障りは良いが、オイラからすると顧客対象が絞り込めていない代表例に聞こえる。


余談ではあるが、弊誌サロンオーナーの連載企画でご協力いただいている看板業者の方曰く、

「看板を設置する際、視線誘導が大切。業種・業態・店情報。この順番に視線を導く事が効果的」と言う。

では。