古田土(土に・)会計士事務所から古田土所長の「汚い字1月号」が届く。
同封された資料を読むと、鍵山秀三郎イエローハット相談役の言葉として
人生には請求書型と領収書型があると書かれている。
「何かください」「あれが欲しいから頑張る」。
このような発想の元で行動する人生を請求書型として、一方
「ありがとう」「今ある自分は色んな人のお陰」と考え、
そのうえで行動する人生を領収書型。
また、派手な活躍によってスポットライトを浴びる機会が多いのが前者、
地味だが堅実で義理人情に厚いのを後者とも付け加えており、
初詣やお墓参りなどで手を合わせる際に、
「○○ができますように」と願うのか、それとも「いつも有り難う御座います」
とお礼をするのか。そこにも請求書型と領収書型で違ってくるともしている。
そこで考える。
全国30万軒以上ある理美容室は、どちらのタイプが多いのだろうか、と。
例えば、集客とリピート率向上について考える際、どちらに重きを置くのか、
もしかしたら、そう考えると自店は、請求書型サロンなのか、
もしくは領収書型サロンなのかと言うのが、理解できないだろうか。
もちろん、両方必要なのだが、経営資源を両方均一に使っているケースは、
個人的な見解からすると、限られた一部であるかもしれない。
広告宣伝は行なうが、来店されたお客に対するフォローが手薄になっているサロン。
ここ数回に渡り、オイラが客になりすまして行ったサロン(ヘア×4、ネイル×1)
の実例からすると4:1で請求書型サロンが圧倒的に多い。
ただし、「居酒屋てっぺん」の活動や感動美容室バグジーの久保華図八氏、
もしくは中村文昭氏の講演などに多くの理美容師が注目している現状を目の当たりにすると、
業界トレンドは領収書型サロンへと移行しつつあるのかな、とも感じ取れる。
この状況は、ライブドアショック以降、顕著になっているのではないだろうか。
ちなみに、請求書型の考えが交わる事を「利交」として、
互いにメリットを求め活動する事を指し、
また、領収書型の考えが交わる事を「素交」として、損得抜きに付き合いがこれにあたる。
儲ける(自らの主導で一時的に何かを得る)ためには利交が必要で、
儲かる(周囲の人たちが自分に対して何かをくれる)には素交が関係してくる。
ベストセラーは利交で生まれるかもしれないが、ロングセラーには素交が求められる。
「汚い字1月号」を読み、オイラなりに古田土所長のメッセージを解釈、
もしくは気付きの内容を整理すると、そうなる。
さて、皆さんのサロンは請求書型? それとも領収書型?
では。