理容師カフェ‐小さな理容室の販促物語‐

家族経営の理容室が日々、行なっているちょっとした宣伝事例を情報共有します。

商品と市場

先日、理美容業界の商社(卸業)を取材した。

内容は昨年、発売したネイル関連商品についてだが、販売方法に学ぶべき個所が多く参考になった。

メーカーが制作した商品を流通に流して、売る。

こんな感じなのかな、などと漠然と想像していたのだが、聞いてみると、どうも違う。

マーケティングなどによって、エンドユーザーの潜在ニーズを把握し、

そのうえで、メーカーに提案もしくは制作メーカーを探すのが、昔からの基本戦略だと言う。

と同時に、商品を販売するだけではなく、市場の拡大に対しても積極的に取り組んでおり、

この双方が成り立って商品が初めて売れるとも付け加える。


例えば、エステ関連の商品を導入したのも、この商社であり、当初は外国から商品を輸入しながら、

エステを行なう技術者育成にも力を注いだ。

そして、エステを身近に感じるエンドユーザーが徐々に増え、需要が高まる。

だから商品が売れ、最終的にはヘアサロンが潤うと言う考え。


この方法はサロン側としても必要で、技術を勉強すると同時に、

商圏内を中心とした、市場の拡大に対する行動を行なう事で初めて、技術が売れるのではないか。

となれば、商圏が違えば当然、サロン周辺の市場も違い、

だからこそ、売れる技術はサロンによって変化が生じる。

何が書きたいのかと言うと、どんなに素晴らしい技術でも、所詮、市場が成り立っていない環境下では、

売れないのである。

もっと端的に書けば、売れる・売れないは経営者の判断・行動次第で、

となれば、お客さまへのアプローチが重要になる。


スタイリング剤を売りたいのであれば、スタイリング教室を開催し、

そこからスタイリングの楽しさを知ってもらう。

そうすれば、毎朝スタイリングを行なうため、スタイリング剤が売れる。

このような仕組みであるとオイラ的には考えている。

技術や感性を勉強するのであれば、どのようにして市場を拡大させるのか、

その点についても行動してみると、また結果は違ってくると思うのだが。


・・・。

なんか簡単な事を小難しく書いてしまい申し訳ありません(汗)。