理容師カフェ‐小さな理容室の販促物語‐

家族経営の理容室が日々、行なっているちょっとした宣伝事例を情報共有します。

地域一番店のオーラ

昨晩は福岡のシステム会社経営者と、オイラが担当しているサロンオーナーの姉妹誌

PROF-RIKEI(プロフ・リケイ)にて、長期に渡って似合わせデザインを連載している、

謎の足長お兄さんと飲みに行きました。

場所は白金。そう、お金持ちゾーンです。オイラは似合わない場所ですね(汗)。

JR恵比寿駅からタクシーに乗り、しばらくすると運転手さんに

「そこの赤提灯前で止めてください」と謎の足長お兄さん。

見るとストライクど真ん中のテイストの焼鳥屋さんは、ドーンとそびえ立っています。

ここ、謎の足長お兄さんが週に4日以上は通う地域一番店。

店内に入ると、地元の方に加えて遠方から電車に乗って通う常連客などで

ワイワイと賑わっていました。


ホッピーをガンガン飲んでいる謎の足長お兄さんは、この名店について語ってくれます。

「酒好きには、旨い居酒屋を見ると何となくわかる」と。

これ、かなり共感できます。

なんとなく、ビームと言いますかオーラが放たれているんですよね。

さらに「地域一番店は敷居が高く、この店に入るまで数ヵ月間を要した」とも言います。

これまた物凄く共感です。

旨い居酒屋ビームを感じ取り、ついつい店先を何回も通るけど、いつも混雑している。

だから、入りにくい。それが敷居の高さであり、お店の格にもなるのでしょうか?


繁盛店は客を選ぶではありませんが、来店して欲しい客層、

そして末永く足を運んで欲しい客層が明確に定まっていることで、

そこから徐々に顧客の輪が広がり繁盛店になるとも考えられます。

誰でも良いから来店して欲しいと思うと、逆に誰も来店されないケースは多々あります。

店が客を育てる。

店が客を選ぶ。

昨晩お世話になった焼鳥屋さんの常連客を見ると、この二つの言葉は連動していると思います。


メニューの選定、何気なく配置されている机やテーブルなどのレイアウト

インテリアにしても、きっと長年に渡って試行錯誤された結果、

自店における儲かる仕組みが確立されたと感じます。

そこで気が付いたのですが、もしかしましたら、それこそが旨い居酒屋が放つ、

独特のビームやオーラではないでしょうか?

儲かる仕組みのコアな部分、もしくは繁盛店に共通しているモノを

言葉では説明できないものの、お客は何かを感じ取っているからこそ、

ビームやオーラを受け取るとも思うのです。


そんな事を痛感しつつ、ホッピーから熱燗へとシフトすると謎の足長お兄さんが

「キャバ行きましょ! キャバ」と騒ぎ始めたので焼鳥屋さんを後にしました。

帰る際、焼き場の方に「レバー、マジ旨かったっす!」というと、

照れくさそうな笑顔で返してくれます。


地域一番店から学ぶべき事は多い。

つくづく、そのように感じた夜でした。

追記 謎の足長お兄さん、有り難うございました。