理容師カフェ‐小さな理容室の販促物語‐

家族経営の理容室が日々、行なっているちょっとした宣伝事例を情報共有します。

理美容師の求人広告について

美容業界の求人誌を発刊している会社があります。

その会社の代表者の話を聞ける機会が偶然あり、今回はその時の話です。


その日は、打ち合わせが控えてあり、

残念ながら全部のお話を聞けなかったのですが、

印象深く残っているのが次の言葉です。

「求人広告を作る際、目立つ事を第一と考える経営者が多い」。

確かに気持ちは充分すぎる程、理解できます。

多くの美容師さんの目にとまることで、結果も比例するだろう、と。

ですが、その代表者はこのように続けます。

「求める美容師、自店で働いて欲しい美容師を絞り込み、

その人達に見てもらえるような情報を発信する方が効果的」。

理由としまして、ターゲットを広げすぎてしまう事で、

必然的に内容も広く浅くとなってしまうからです。

ですから、読み手の心に響くようなメッセージにはなりにくく、

それが、なんとなく目にとまるのですが、記憶に残らないとなり、

最終的には求人広告を見てサロンに問い合わせるケースが少なくなります。

また、サロンのコンセプトに共感していない美容師さんからの応募も考えられ、

面接などで見抜けないまま就職となると、後々大変な事になります。

となれば、見て欲しい美容師さんに向けてダイレクトに情報を発信する事で、

確かに興味を示す人数は少ないかもしれませんが、

問い合わせる確率は高くなる事は想像に容易いでしょう。

目立つ広告ではなく、読み手を絞った広告が効果を生む、と言う事ですね。


この考えはスタッフ集めだけではなく、集客にも言えると考えます。

となれば、求人誌の広告内容から、

サロンの経営戦略がある程度読みとれる事になります。

そのような目線から見てみると、また新しい発見が生まれますよね。

余談ではありますが、最も効果が得られにくいのが、

毎回同じ内容の求人広告との事。

お客さまにしても、スタッフにしても、集める方法の根幹は一緒なんですね。

では。