理容師カフェ‐小さな理容室の販促物語‐

家族経営の理容室が日々、行なっているちょっとした宣伝事例を情報共有します。

このは

近所に住んでいる甥っ子を迎えに行った時の事だ。

クッション性の刀が2つあった。

さっきまで甥っ子2人が遊んでいたのか、ちらかっているオモチャの中でも、

目立つ位置に置かれていた。


手に取るオイラ。

すると、甥っ子も手にする。

「えいっ!」

「とぉ~!」

「そりゃ!」

自然と、そのような掛け声を発してしまうほど、ハマってしまったのだが、

嫁がオイラと甥っ子をチラチラ見ている。

「チャンバラやりたいのか?」と聞くと「なんか楽しそうだね」と言いやがる。

しょうがないので、オイラが手にしていたクッション性の刀を渡そうとすると、

素手で闘うから、刀はいらないよ」と、したり顔でこたえる。

「ねぇねぇ。上から顔をめがけて振り下ろしてみて」と甥っ子に注文する嫁。


ここで、なんとなく読めた。

振り下ろされる刀を両手で挟むように受け取る、真剣白刃取りを行なうつもりだ。

言われた通り大上段に構えて、嫁に振り下ろそうとする甥っ子。

そして、気分は宮本武蔵か、それとも柳生十兵衛なのか知らないが、

刀のみをジーっと見据えている嫁が「さぁ、来いっ!」と一言。


「やーーーーーー!」。


甥っ子が気合いを入れながら嫁めがげて、刀を振り下ろす。

案の定、嫁の両手が動いた。

そのまま、刀を挟み込むつもりだ。

そして、嫁が叫ぶ!


「真剣・・・!」


真剣白刃取り! と言いながら刀を取りたいのだろう。


「真剣! このは取り!」


・ ・・(汗)。

えっとですね、、、このはって、どのはですか? と思ったのも束の間、


バコッ!

無惨にも、刀は見事に嫁の頭を直撃している。


真剣このは取り・・・恐ろしい技だ。