甥っ子から唐突に、こんな質問をうけた。
「ねぇねぇ。支点ってなぁ~に~?」と。
要は、支点・力点・作用点で、テコの原理の事を指しているのだが、勇敢にも嫁が答えようとしている。
「支点ってのはさぁ、まぁ、□▽☆○(適当にごまかしている)って事だね」と嫁。
甥っ子が尊敬の眼差しで見ていたのだろうか、調子に乗ってウダウダと説明している。
「・・・点っていうのはねぇ~」「へぇ、・・・点ってそうなの! 凄いね!」
「作用点っていうのはねぇ~」「そっかー。作用点って、そうなんだ」
そんな会話が繰り広げられていた。
「支点 ・・・点 作用点! ゴロが良いから覚えられるでしょ。はい、言ってみて」と甥っ子に話しかける嫁。
いつになく元気な嫁。
しかしながら、何となく、2番目の語句に違和感を覚えるオイラ。
「支点 ・・・点 作用点!」。元気良く喋る甥っ子。
「支点 ・・・点 作用点!」。再び、嫁が叫ぶ。
よーく聞いてみると甥っ子の口からは「支点 終点 作用点!」と聞こえてくる。
さらに嫁をみると「支点 終点 作用点!」と、こちらも絶好調の様子。
甥っ子よ許せ。それは、支点 力点 作用点のことだ。
学校のテストで恥をかいて嫁のボキャブラリーの被害者となり、そして自ら学んで欲しい。
そして、まっとうな言葉を喋る大人になってくれ。
× 支点 終点 作用点
○ 支点 力点 作用点