理容師カフェ‐小さな理容室の販促物語‐

家族経営の理容室が日々、行なっているちょっとした宣伝事例を情報共有します。

技術力って?

以前、こんな事があった。

高校時代の友人(女性)から、ヘアサロンを紹介して欲しいと言われた。

理由は引っ越しをして、通っていたヘアサロンに行けなくなったからである。

住所を聞き、10サロン程度をお勧めした。

その際、ホームページのURLを貼ってメールで送った。

すると、こんな答えが返ってくる。

「良くわからないから、もう少し絞って欲しい」と。

確かに、どこのホームページを拝見しても、残念ながら特徴が明確に理解できない内容になっている。

言い換えれば、どこも表現が抽象的なのだ。

そこで、改めて、こんな質問をしてみた。

「どんなヘアサロンに行きたいのか」と。

すると、このような文面が返ってくる。

「技術が上手いところ」。

その友人にとって、技術が上手と言う基準が理解できなく、少々困惑していたのだが、ある事に気が付いた。

友人自身が、サロンを選ぶ基準が定まっていないと言うことに。

だからこそ、なんとなくイメージしている「技術が上手い」と言うキーワードが出てくるのだ。


その後、複数あったお勧めサロンからエリア状況などを考慮し、1サロンに絞り紹介した。

そのサロンは技術力はもとより、アットホームな空気感と言うか、ゆったりした時間がながれており、

鈍感なオイラが伺っても、とても居心地が良い。

オーナーの人柄が影響されているのだろうか、スタッフ一人ひとりの接客も、

なんというか、ホンワカしている。


んで、カットが終わった友人から、こんなメールが届いた。

「物凄く良かった。また行きたい」と。

後日、2度目の来店後には、「閉店ギリギリに行って、しかも予約時間に遅刻してしまい、

さらに、今回は受付時間が過ぎているから次回パーマをかけたいと言ったら、

『それでは、次回来店までモヤモヤした気分になってしまうので、今回パーマしちゃいましょうか』

と言われて、やってもらった」と返ってくる。

そこで、こんな質問をしてみた。

「技術、上手かったの?」。

当然「うん。今度はショートカットにしてみようと思って、スタイリストさんと色々相談したよ」と返信。


なるほど。その友人は、接客対応も含めて技術力と判断している事が理解できた。

技術力=技術+接客+人間力

その時の一連から、そのような事を痛感した。

では。