理容師カフェ‐小さな理容室の販促物語‐

家族経営の理容室が日々、行なっているちょっとした宣伝事例を情報共有します。

お客が惚れる人気サロンは、こう作る

昨日は、飲み友達…ではなく偉大なる集客コーディネーター小俣洋市氏の集客セミナーを受講・取材した。

最近の肩書きは、生涯客集客コーディネータとしている。

主催は東理同組王子支部青年部、同滝野川支部青年部。


本音で商売を行なうことが、繁盛店への第一歩と話す小俣氏は

「タテマエ(ウソ)で行なう商売は、時限爆弾を置かれている状況と一緒。

いつ爆発してもおかしくない。

雪印ヒューザーミートホープなどが、その代表例」と続ける。

だからこそ、経営者の、ありのままの姿を商売に反映させることが必要という。

そして、本音を知ることで、それが自店の強みにもなる。

それらの話の全ては、ここでは省略させていただくが、

小俣氏自身がたずさわった、ある事例について紹介したい。


30年以上、改装していない理容店がある。

資金的な問題もあったのだが、本音は別のところに存在した。

中学校まで通ってくれた顧客が、高校・大学と進学して地元を離れる。

就職を期に地元に戻った人が、大きく変化した地元の風景を目の当たりにしたとき、

何か一つでも昔と変わらない光景があることで、懐かしく感じるのではないか。

それが改装しない理由でもあるという。

外観はもとより、入り口を開けると、昔と一切変わらない理容椅子や待合い、インテリアが並ぶ。

何も変わっていない空間、そして時間をシミジミ感じる。

それが、その理容店の強みである。


本音をお客に伝えることで、それが強みに変換される顕著な例である。

だが、得てして経営者のコンプレックスが、知らない間に強みを消してしまうケースも多いとも話す。

なるほど。

本音で商売を行なうことで、強みが生まれる。

そして、真面目に取り組むことで、強みが増える。

居酒屋では聞けない小俣氏の言葉から、また一つ学んだ。


余談だが、タイトルと同名の小俣氏著書が弊社から発刊されている。

では。