東京・恵比寿にあるGINKGO(ギンコ)は、女性のみならず男性も顧客に抱えるフラワーショップ。
特徴としては、花を売るのではなく、部屋のなかのインテリアという位置付けで販売している。
つまり、花だけではなく花瓶を含めた提案。
もっといえば、花瓶に入れた花の配色バランスをレクチャーすることも、商品の一つと捉えている。
花を買うと言う行為が物凄く少ないオイラ。
しかし、同店の取り組みを取材しているうちに、ある事に気が付く。
「部屋のなかに、花瓶と花がレイアウトされると、視覚や嗅覚などから、
精神的な落ち着き、リラクゼーション効果が得られる」ということに。
そうか。
花はかざるモノではなく、癒しやリラックスするために必要なアイテムなのだ。
なるほど、だから女性は花が好きなのだろう。
オイラも含め、花の魅力を知らない男性は多い(推測だが)。
同店は、そのような男性たちに対してアプローチしている。
お客さまの潜在ニーズを掘り起こし、そこから自らがニーズを提案して、
そして、潜在顧客が商品の必要性を感じるからこそ、モノが売れる。
この、至ってシンプルな提案方法が同店で行なわれているのだ。
ヘアサロンでデジパーやエアウエーブ、縮毛矯正、
レディースシェービングに冷やしシャンプーなどのメニューを提案する際、
果たして、「なぜ、あなたに必要なのか」と言ったメッセージを発信しているだろうか。
つまり「あなたは気が付いていないだけで、実は必要なのですよ」とアプローチすることで、
「このメニューを行なうと、このような結果になる」というキャッチコピーよりも、
格段に効果が高くなると考えるのは、いささか強引な発想なのか。
兎にも角にも、GINKGOの取り組みから、多くのことを学んだ。
異業種の取材は、本当に楽しい。
では。
GiNKGO
http://www.ginkgoflower.jp/