理容師カフェ‐小さな理容室の販促物語‐

家族経営の理容室が日々、行なっているちょっとした宣伝事例を情報共有します。

異業種の集客方法④

東京・恵比寿にあるGINKGO(ギンコ)は、女性のみならず男性も顧客に抱えるフラワーショップ。

特徴としては、花を売るのではなく、部屋のなかのインテリアという位置付けで販売している。

つまり、花だけではなく花瓶を含めた提案。

もっといえば、花瓶に入れた花の配色バランスをレクチャーすることも、商品の一つと捉えている。


花を買うと言う行為が物凄く少ないオイラ。

しかし、同店の取り組みを取材しているうちに、ある事に気が付く。

「部屋のなかに、花瓶と花がレイアウトされると、視覚や嗅覚などから、

精神的な落ち着き、リラクゼーション効果が得られる」ということに。

そうか。

花はかざるモノではなく、癒しやリラックスするために必要なアイテムなのだ。

なるほど、だから女性は花が好きなのだろう。


オイラも含め、花の魅力を知らない男性は多い(推測だが)。

同店は、そのような男性たちに対してアプローチしている。

お客さまの潜在ニーズを掘り起こし、そこから自らがニーズを提案して、

そして、潜在顧客が商品の必要性を感じるからこそ、モノが売れる。

この、至ってシンプルな提案方法が同店で行なわれているのだ。


ヘアサロンでデジパーやエアウエーブ、縮毛矯正、

レディースシェービングに冷やしシャンプーなどのメニューを提案する際、

果たして、「なぜ、あなたに必要なのか」と言ったメッセージを発信しているだろうか。

つまり「あなたは気が付いていないだけで、実は必要なのですよ」とアプローチすることで、

「このメニューを行なうと、このような結果になる」というキャッチコピーよりも、

格段に効果が高くなると考えるのは、いささか強引な発想なのか。


兎にも角にも、GINKGOの取り組みから、多くのことを学んだ。

異業種の取材は、本当に楽しい。

では。

GiNKGO
http://www.ginkgoflower.jp/