理容師カフェ‐小さな理容室の販促物語‐

家族経営の理容室が日々、行なっているちょっとした宣伝事例を情報共有します。

異業種の集客取材?

ミクシイにて知り合った方から紹介された、パン工房クーロンヌを取材させていただいた。

あらかじめ、ホームページなどで情報を集めていると、興味が沸く事が多く書かれており、

案の定、代表者が表れて、挨拶して名刺交換をすると…なんとなく面白そうな話が聞けそうな予感がした。

オイラは霊能感が強いタイプではないが、なんと言うか、面白い経営者には共通した雰囲気がある。

それを感じた。


同店代表者は「パンを販売しているのではなく、パンを買いに来たお客さまが

テラスで話をしながらパンを美味しく食べる空間を提供している」という。

正直、立地条件は良くない。駅から徒歩、20分程度の場所にあった。

となれば、来店されるお客さまは、車に乗ってくる事が多くなる。

「お父さんが運転席で待っていて、お母さんとお子さんが慌ててパンを買う。

そうではなく、家族全員でパンを選んで購入し、普段とはちょっと違う空間でパンを食べる事で、

美味しくなり、また来店したくなる」。代表者は、そのように語る。


また、パン教室を開催しているのも同店の特徴。

父の日、母の日、敬老の日に行なうのだが、子供や孫が一生懸命にパンを作る。

もちろん、テーマはお父さんやお母さん、お爺ちゃん、お婆ちゃんの顔だ。

一番面白いのは子供や孫たちだが、同席しているお父さんやお母さん、

そして、お爺ちゃんやお婆ちゃんも、自然と笑顔になる事は想像に容易い。

パンをより身近に、そしてパンを通じた家族団らんの場を提案しているのだ。

メリットは同店にもある。

パン作りを教えるのは、修行中のスタッフが担当する。

すると当然、教えているうちに、忘れかけていたパン作りに対する本来の目的を、

自ら気付き、そして再確認するのだ。

となれば、モチベーションはグーンと向上する。


店長は言う。

「技術以上に、ヒューマンスキル(人間力)を高める練習の方が多い」と。

その理由として「お客さまが欲しいと感じるパンを作るために、どうすれば良いのか。

そこに気が付く感性を養う必要があるから。新商品を開発するには技術ではなく、

人間力が大きく影響する」と言う。

少々暴論になるかもしれないが、お客さまが何を求めているのか。

そして、それをどのようにすれば、お客さま自身が気が付くのか。

そこを知れば、実現するために、スタッフが自分自身に不足している技術を知り、勉強する。

そのような考えである。

スタッフは、自分に必要性を感じた技術は、必死になって勉強しようとする。

だからこそ、人間力を高める事が、技術力向上にもつながるとしている。


やはり異業種の取材は、勉強になる事が多々ある。

では。

パン工房クーロンヌ
http://www.couronne.co.jp/