昨日は、「オープニングにおけるサロンセールスプロモーション」と題した経営セミナーを取材。
同セミナーは全6回に渡り年間を通じて開催されている。
講師は各種広告宣伝の企画・デザインなどを行なっている(株)イングカワモト理美容事業部長の松岡篤志氏。
冒頭「集客力=店舗×スタッフ×技術×コンセプトを伝え続けること」と語ると
「ヘアサロンを立ち上げる際、まず最初に、
サロンコンセプト(お店の基本的な考え方)を明確にする必要がある」ともしている。
「ビジョン(経営理念)とコンセプトが明確になればすべてが決まる。
この2つを打ち出すことが専門店であるサロンの義務になり、繁盛している専門店は、
かならず明確に発信し続けている」。
つまり、誰に・なにを・どのように売るのか。この軸が定まっており、なおかつ、経営者やスタッフ、
お客さまが把握しているサロンは繁盛しているという。
「広告の場合、誰に訴えたいのかという点を具体的にすることで、成功する確率が高くなる」と語る松岡氏は
「約3年前のリーフレットのリターン率は約0.7%。いまは約0.3%まで落ち込んでいる」と付け加える。
そして、過去に自身が手がけたリーフレットで、一番反響が高かった物を具体例に挙げ
「同一エリアに対して3回にわけてポスティングしたのだが、
1回目に多くの顧客の顔写真を掲載することで集客を図り、2回目にはコンセプトを前面に打ち出した。
そして、最後の3回目には、特徴を掲載してブランディング化を図った。
1回目のリーフレットの戻りは約1.8%となり、後にも先にも、この数字を超える物は出てきていない」
と説明。
そのリーフレットを拝見させていただいたが、顧客の顔写真が掲載されており、
それを見た潜在客が、自分との共通点(子供と同じ幼稚園の征服や、知り合い)を発見することで、
興味を示し、それが集客へとつながったとしている。
また料金表示の「~」は、「~まで」と表示することだけでも、印象は大きく違ってくる。
一方、過去に効果が少なかったリーフレットを具体例に挙げると
「見た目のカッコ良さや面白さは、案外、サロンの情報が的確に、お客さまへ伝わらないものである」
と分析結果を述べた。
長文になりそうなので、ここでは、この辺で省略させていただくが、
広告宣伝は方法を間違えば、お金をドブに捨てるものであると言う講師の言葉は印象深い。
ヘアサロンの宣伝広告は手法いかんによって、効果が違ってくる。
であれば、効果が得られる宣伝方法は何か。
そのヒントが学べたセミナーであった。
では。