一昨日、都内の某理美容専門学校を取材した。
同校は理容科が1学年に対して2クラスあり、1クラスにつき40名の生徒が学んでいる。
しかも、女性100名に対して、男性60名となっている。
ちなみに、オイラの理容学生時代、女性は1割に満たなかったから、その数字は驚異的である。
同校の理容科では2クラスのうち1クラスは、女性だけとなっており、
スタイリスト志望が強い生徒と、エステなどに興味が高い生徒によってクラス分けした結果であるという。
理容科の人数、そして女性の多さなど、おそらく他校では考えられない数字となっている。
なぜか。そのような素朴な疑問を投げ掛けてみた。
すると、このような応えが返ってくる。
「美容科やエステ科に興味を示す高校生に対して、理容科で学べる事を説明しただけ」と即答される。
つまり、教育内容次第によっては、美容師やエステティシャンの仕事も理容科で学べる、という事だ。
さらに、シェービングと言った理容師の武器を知ってもらうことで、
美容師やエステティシャンとは違う、理容師だからこそできる業態(エステ+シェービング)も提案し、
そこに魅力を感じた高校生たちが、理容科を選択するという。
「理容師の職域の広さを伝えていないからこそ、理容師を志す学生が少ないのではないか」。
取材に協力してくれた方は、そのように話すと、
「理容師の特徴(強み)を自覚し、それを伝える。
美容科やエステ科を志望する学生と話、将来、どのような道に進みたいのか、
その点をカウンセリングすると、理容科に適している学生は多い」とも付け加える。
このような話を聞いていると、理容師が増えない理由として、
理容師自らが職域の枠を狭めていることも考えられないだろうか。
特徴を伝えれば人が集まる。
ヘアサロンのみならず、これは理美容専門学校の理容科にも言える事を知った。
ちなみに、女性理容師は最強であると考えるのは、オイラだけだろうか。
では。