理容師カフェ‐小さな理容室の販促物語‐

家族経営の理容室が日々、行なっているちょっとした宣伝事例を情報共有します。

トリートメントから客層の裾野を広げる

昨日は、埼玉・所沢にあるヘアサロンを取材した。

理容室1店舗、美容室3店舗からなり、そのうちの1店舗はトリートメントに力を注いでいる。


取材に協力してくれた店長はトリートメントについて、このように話す。

「カットで流れやスタイリングのし易さを作り、トリートメントで質感やボリュームを調整する」と。

つまり、カットとトリートメントの双方の良さを活かしてヘアスタイルを作ると言う。

「縮毛矯正やストレートパーマを行なわなくても、ある程度のクセ毛は、シャンプーとトリートメントで解消できる」

そのように述べる店長は、カウンセリングを重要視している。

「お客さまは、髪が伸びてバサバサになってしまったと思っているケースが多いが、

それは、質感やコンディションが不安定になってしまった結果である事も原因の一つ。

であれば、トリートメントを行なうだけでも、充分、お客さまの期待に応える事ができる」とも話す。

もちろん、トリートメント剤を毛髪に塗布して放置すると言ったシステムではなく、

髪質はもとより、根元・中間・毛先の状態から、何を・どこに・どのタイミングで塗布するのか、

その使い分けを細かく行なっているから成り立つ、と店長は述べる。


「髪に不足しているモノを加える技術がトリートメント、髪に不要なモノを取り除くのがデトックス

これらの観点からヘアスタイルを作り、提案している。髪のデトックスはトリートメントの進化系と考えている」

トリートメントだけではなく、その先に発生するであろうニーズを先取りし、

現段階から提案を行なっている同店では、トリートメントをリクエストする顧客の多くが、

髪のデトックスに強い反応を示すと言う。


同店のコンセプトは主治美(しゅじび/商標登録済)。

ヘアデザインのみならず、トータルビューティのサポートを行なう事を第一としており、

その第一歩がトリートメントであると店長は言う。


数年後の目標を明確にして、現段階で行なう事を模索し実行する。

トリートメントによって優良顧客を見極め、そこから裾野を広げ、

さらなる提案を行ない続けるのが、同店の経営戦略であると伺い知れた。


これもトリートメントメニュー提案の一つの方法である。

では。