理容師カフェ‐小さな理容室の販促物語‐

家族経営の理容室が日々、行なっているちょっとした宣伝事例を情報共有します。

トリートメント技術を売るには

本日は、神奈川・本町のヘアサロンを取材した。

テーマはサロンで行なうトリートメントについて。


このサロンでは、約40%以上もの顧客がトリートメントを行なうという。

宣伝広告などは、皆無に近いにも関わらずだ。

どのような顧客がトリートメントを行なうのか聞いてみると、このような応えが返って来る。

「特徴はありませんが、あえて言うならば、キレイになりたい願望が強いお客さまですかね」と。

それは、髪のダメージが気になる方のみならず、ダメージが少ない人もトリートメントを行なうと言う事。

「キレイになりたいために、ヘアサロンに来店される訳ですから、

もっと髪が輝くメニューがあれば提案するのは、理美容師として当然です。

トリートメントを売るのではなく、キレイになる方法を売る。そのような発想の転換を行ないました」。

経営者は、そのように語るとトリートメント剤を見せてくれたのだが、正直、はじめて見るモノばかり。

「狙いの客層を30代で本物がわかる女性としています。

その客層に受け入れられると言う点に絞って、トリートメント剤を選んでいます。

その結果、多くの客層を意識した大手メーカーのトリートメント剤よりも、ニッチな商品となるのです」。

もちろん、流行を追う事も必要だが、自店のコンセプトや客層に合わないモノであれば、

導入する必要はない、とも経営者は述べる。


誰に・何を売りたいのか。

そしてトリートメントではなく、キレイになる提案を行なう。

この軸が明確になっている同サロンでは、一昨年と昨年の同月の売上げを比べると200万以上もアップしたと言う。

繰り返しになり恐縮だが、お客さまは、キレイになりたいからヘアサロンに来店されるのである。

では。