ちょっと前に取材先で聞いた話。
社会保険にまつわる内容で、スタッフ数十名が在籍している某県の美容室では、
法人であるにも関わらず、厚生年金に加入していなかったと言う。
そして、社会保険庁から指摘を受け、その後、支払いが重なり倒産してしまった。
当然と言えば、当然である。
ただ、注視したいのは、なぜ社会保険庁が知る事になったのか、と言う点。
聞けば、内部告発と言う言葉が返ってくる。
しかも、退店したアシスタントから社会保険庁へと流れたと言う。
正確に表現すれば、アシスタントの親からと言った方が正しい。
以前、こんな相談を受けた時がある。
娘をヘアサロンに就職させたのだが、納得できない事がある。
なぜ、厚生年金に加入していないのか、と。
相談してくれた方は理美容業界とは別の業界で働いており、業界事情は全く知らないため、
そのような素朴な疑問を抱いたのだろう、怒りと戸惑いつつ。
アシスタントを解雇する際には最新の注意を払いたい。
よもや内部告発にまで進展してしまったら、取り返しのつかない状況になってしまう。
する方も、される方も後味が悪い。
もっとも、違法行為は罰せられるべきではあるのだが。
では。