時々聞く話。
「スタッフも雇っていないし、繁盛していないのに組合の役員をやっているのは可笑(おか)しい」と。
その言わんとする事は理解できる。
がしかし、ちょっと違うと考えるのはオイラだけだろうか。
サロン経営と組合運営に対する能力と言うか、資質は全く別物。
名選手、名監督にあらずとの格言があるが、組織の長もしくは運営に参画する資格として、
自店の経営状況は関係ない。
もちろん、違法行為に加担(かたん)していたり赤字経営であれば、それは問題外ではあるが、
スタッフの人数や繁盛しているかどうかなどと言うのは、判断基準に適さない。
別の見方をすれば、売上げよりも経常利益の方が重要であるとも考えられる。
プロ野球のセリーグが開幕した。
優勝するチームを見ていると、特徴はあるが、やはり全体のバランスが良いと感じ取れる。
カリスマ性があるエースで4番がいるチームではなく、守備力に特化した選手や、リーダーシップを取る選手、
盗塁のスペシャリスト、勝負強い選手やムードメーカーなど、個人の特性を尊重し、
そこからチームワークで試合に臨んでいるのが優勝するチームである。
昨年の日本ハムの新庄選手の存在が、それを証明している。
新庄選手は自らの存在意義を自覚し、そして何が出来るのかと考え実行したのである。
理美容業界を一つのチームとして考えた場合、エースで四番を求める考えは、あまりにも危険ではないか。
常々考えているのは、業界全体として捉える能力、教育者としての適正、
経営者の資質、コンテストで優勝する技術力などは全く別物。
となれば「スタッフも雇っていないし、繁盛していないのに組合の役員をやっているのは可笑(おか)しい」
とは、まったく論外な主張となる。
各自の特徴を尊重し、活かした結果が勝利につながるのではないだろうか。
さてと、花見でも行ってこようかな。。。
わぁ~い、昼酒だ!
では。