本日はNBA(全国理美容製造者協会)の流通オープンセミナーを取材した。
受講者を見てみると、理美容業界ディーラーや業界出版社が目立った。
「店頭起点型流通の展開」「流通の変化と中間流通業の変化-医療業界の事例-」
「NBA楽々注文ネット最新情報」などを受講したのだが、
第二の「流通の変化と中間流通業の変化-医療業界の事例-」では、正直、興味深い話が聞けた。
2002年の医薬分業(医院は診療、処方箋の調合は薬局)への流れが明確になった際、
当然、業界流通は混乱した。
以前の薬局では、提携している病院からの処方箋を調合していれば成り立ったのだが、
医薬分業以降は、全国の病院から発せられる処方箋を調合しなくてはならなくなり、
結果として、多くの薬をストックしておかないと対応できなくなる。
すると、卸売業者の営業マンが注文を聞き、そして届けると言う制度が
納入スピードと言う点から時代にそぐわなくなり、崩壊。
卸売業の配販分離(薬を売る営業マンと、配達する営業マンの分離)の声が挙がる。
同時に、物流センターの存在意義も高まり、結局は配販分離と共に、
いち早く着手した卸業者が現在でも生き残っていると言う。
理美容業界の卸売業者にも、今後、このような淘汰の波が襲うのであろうか。
どちらにしても、ヘアサロンの縁の下の力持ち的存在であるディーラーさんの今後は、
市場が大きく成長すると同時に、今までの手法とは違った形になる事は想像に容易い。
NBAの活動を見ていると、そのように肌で感じるのだが。
では。