理容師カフェ‐小さな理容室の販促物語‐

家族経営の理容室が日々、行なっているちょっとした宣伝事例を情報共有します。

チラシ

イメージ 1

今朝、近所にあると思われる寿司屋のチラシが、郵便受けに入っていた。

出前のみ、4月中は全品2割引きと書いてある。

時期柄、新規客獲得のためだろう。

手にとって見ると、そこにはズラーっと、品書と価格が並んでいる(写真参照)。

にぎり、ちらし、巻物と言った具合に。

指摘するのは、どうかと思うが、やはり魅力ないチラシであると感じてしまう。

例えば特上にぎりが2千円とあるが、2割引きなので1千6百円となる。

確かに価格的にはお徳である。

ただし、そこまでは理解できるのだが、それだけなのだ。

どんな特上にぎりなのか、その説明が欲しかったりする。

その寿司屋の大将や従業員には、特上にぎりを理解しているかもしれないが、オイラには理解できていない。

写真を掲載するだけではなく、なぜそのネタなのか。

シャリにしても、そうだろう。

大将のこだわりが、きっとそこには存在するはずだ。

それをチラシに書けば良いのではないだろうか。


話は少々変わる。

先週末、回転寿司屋に行った。

同席した人たちが、どのように注文するのか観ていると、

メニュー表などを眺めながら、どれにするのか迷っている。

最終的に、店内貼られているPOPにある「季節の三貫盛り合わせ」を、数種類頼んでいた。

価格にしても、他のメニューよりも少々高いが、気にする気配は感じられなかった。

POPには写真とネタの名前、どこで捕れたのか、どのような味なのかと言った事が書かれている。

それが決め手となったと推察する。


冒頭の寿司屋のチラシと、先週行った回転寿司のPOPを比べると、大きく違うのは、

前者は価格で比較するしかなく、後者はネタの違い、もしくは季節感で選ぶ事が出来たのだ。

これらは、ヘアサロンのチラシでも同じ事が言える。

価格とメニューの表記はもちろん必要だが、それだけでは、いささかメッセージ性が薄く、

結果的に、価格でしか判断できなくなる。

そうなれば、安い方が良いに決まっている。


お客さまが、価格でしか選ぶ事ができない状況を作っているのは、情報の発信側である場合もある。

そんな事を感じた休日の昼下がり。

では。