昨日は、東京・自由が丘にあるクリームバス専門店を取材した。
同店はヘッドスパと言う業態からさらに特化して、クリームバスのみを行なっている。
約4年前に偶然来店された一般誌の編集者に出会うまでは、
何度も諦(あきら)めかけるほど、経営が逼迫(ひっぱく)していた。
しかし、その一般誌に掲載されると、一気にブレイクし波に乗れたと言う。
現在となっては、ヘッドスパの先駆者的な存在となり、
従来の顧客に加えて、多くのヘアサロンでヘッドスパを体験したお客さまが、
本物のヘッドスパを求めて来店されるほどの知名度を得た。
一般誌に掲載されて、そしてブームになり、2度の大きな成長を迎えたのだ。
「立ち上げた当初は、本当に大変でしたが、消費者ニーズを肌で感じていた為、
決して逃げる事無く、そしてブレなく自分を信じました」
と店長は語る。
スタッフは全員美容師。
シャンプーが好きな美容師や、一人のお客さまに対して数人のスタッフが担当する
従来の美容室のシステムに疑問を抱く美容師たちで構成されている。
本場バリ式クリームバスを日本風にアレンジして、いやしを追求している同店は、
五感の全てにおいてリラックスできる。
言い換えれば、それほど拘っているからこそ、現在がある。
もしヘアサロンでヘッドスパを行なう場合、どのような方法が適しているか、と聞くと
「ヘアサロンの中に、完全防音の個室を設けます。
あっ! でも、そこまで行なうならば専門店を出店した方が良いですよね」
と冗談まじりに話すが、中途半端なメニュー展開は結局定着しないと警告を送る。
専門店の店長が話すだけに、その言葉が持つ意味は大きい。
では。