理容師カフェ‐小さな理容室の販促物語‐

家族経営の理容室が日々、行なっているちょっとした宣伝事例を情報共有します。

通行人にアピールする方法

先週末、売り上げ予測コンサルティングの(有)ソルブと言う会社に伺い、

代表者を取材させていただいた。

この代表、長年に渡ってマクドナルドの出店などに携わっていたため、

そのノウハウは自身の経験によるもので、やはり説得力があった。


良い立地条件と言う言葉を聞くが、そもそも、何をして良いのか、その見極め方がテーマ。

同社は情報が商品であるため、突っ込んだ話は聞けなかったのだが、基本的な内容は伺えた。

一番印象深かったのは、人は案外見ていない、と言う事。

正確に書くと、移動中はモノを見ていても、それは記憶に残り難いと言う。

それが、車での移動となれば尚更で、よほどインパクトがある看板でない限り

記憶には残っていない、とも話す。

その証拠に、信号や標識の位置を正確に記憶しているドライバーは少なく、

一度通って「この辺に信号があったよな」「あの辺に標識があった」と思い出す程度がほとんどである。

ただし、立ち止まった状態で見える情報は、記憶に残るとも語る。

横断歩道の信号待ちの際、交差点付近にある看板に目が行き、ついつい見てしまうのが良い例。


このような話しから考えられるのは、毎日ヘアサロンの前を通る通行人には、

案外、その存在が記憶されていないと言う事。

となると、店先に看板を置いていても、通行人が立ち止まらない事には、

見られていても記憶に残っていない場合が多くなる。


以前、取材させていただいたメンズヘアサロンでは、店頭付近に灰皿を置いており、

ちょっとした一服スペースとなっていた。

また別のサロンでは、店頭のメニュー表の横には、気軽に持ち帰れるサイズのチラシが置いてあり、

想像以上の枚数が短期間でなくなった、と言っていた。

今になって思うのは、この2つのヘアサロンでは、店頭で通行人の足を止めると言う工夫が行なわれ、

それが、ヘアサロンの存在をアピールにつながっていたとも考えられる。


取材に協力してくれた代表は、最後にこんな事を述べる。

セブンイレブンとローソン。繁盛している両者の立地を見てみると、実に計算されている」と。

ちなみに、その代表は過去に経営セミナーを開催しており、

その第1期生がオリジン弁当の経営者であるとも話していた。


では。