理容師カフェ‐小さな理容室の販促物語‐

家族経営の理容室が日々、行なっているちょっとした宣伝事例を情報共有します。

創業と守勢

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昨晩は、東京・浅草橋にある高山と言う居酒屋さんで、

銀座や飯田橋などでヘアサロンを数店鋪経営している理容師さん、

品川区でエステと理容の融合サロンなど3店鋪を経営している理容師さんと飲んだ。

「ヘアサロンを出店する時は勢いに助けられる事もある」

「しかしながら、維持・成長させる事や勇気ある撤退を行なう際は、出店以上の労力が必要」

と言う言葉印象深い。

江戸幕府を創設した徳川家康に対して、磐石の幕藩体制を敷いた二代将軍・徳川秀忠の心境と同じなのだろうか。

確かに創業する事は華々しく一見して派手やかではあるが、10年・20年・30年と

長期に渡って成長させるには、並み大抵の努力では実現することが難しいと伺い知れる。


ラクルひと・しくみ研究所の小阪佑司氏は以前、セミナーの中で「企業の寿命は10年」と語っていた。

考えてみれば、美容室の場合、出店数は理容に比べて桁違いに多いが、

反面、撤退する数も膨大な数字となっている。

ここからも、ヘアサロンを維持する事が、どれだけ困難を要するのかが理解できる。


利益を生み出すためには、集客や再来店率を向上させる以外にも、

スタッフ教育や管理、スキルアップのためのトレーニング、

エリアでの付き合い、業界全体の視野から見た活動などが必要となってくる。

物凄く大変だ。

ヘアサロンを出店する経営者には、このような覚悟があるのだろうか?

または、その後の目標は明確に定まっているのか。

経営者ではないオイラには想像もつなかいが、並み大抵の意志では長期に渡る栄華は難しいと考える。


この度、弊社から発売されたヘアサロン独立マニュアルには、こう記されている。

ヘアサロン経営者には、失敗した人と、たまたま成功した人と、するべくして成功した人がいる、と。

お陰さまで、発売直後から多くの方に御購入いただいているが、この言葉を忘れてはならない。

創業は易く守勢は難し。


理容業界の場合、二世経営者が多いが、その課せられた責任は、あまりにも大きすぎる。

では。


そうそう、写真は高山の大将が作ってくれた、牛肉のたたき。

レアだから、柔らかくて肉に風味が残っておりました。旨いっす。わぁ~い。