理容師カフェ‐小さな理容室の販促物語‐

家族経営の理容室が日々、行なっているちょっとした宣伝事例を情報共有します。

スタッフに気付いてもらう

弊誌の連載企画でお世話になっている、某有名ヘアサロンの広報兼経理兼雑用係の人の話。


年に3回ほど全スタッフが集まって、一流ホテルで勉強会を開催している。

そこでは、スタッフが技術や接客、店販について研究した内容が発表される。

もちろん、後日の代表者や幹部スタッフなどによる会議の承認を得てからだが、

現場のスタッフたちが考えて提案したモノを、経営者が採用すると言う流れだ。

それは、勉強会を通じて、全スタッフが情報(研究発表内容)を共有すると言ったシステムでもある。


現場の些細な事をテーマに取り上げ、解消するための方法を模索する。

それが採用される事でスタッフのモチベーションが高まり、

また、スタッフが自ら情報を集めて検証するため、その課程で自身のスキルアップにもつながる。


そして、一流ホテルで開催する理由だが、本物の接客サービスを体験して欲しいから、と言う。

これは、TPOに合わせた服装と言うのも自覚してもらい、社会人としてのマナーを学んでもらう一環でもある。

重要なのは、押し付けではなく、自ら気が付く事だとも話す。

オイラが、この美容室を好きな理由として、一見してハデなヘアサロン運営ではあるが、

その根底には、このようなスタッフ教育が施されている点である。


流行りモノと本物の違いは、その辺にあるのだろうか。

では。