会社の近所にある文具店。
ここ数年、店先には「筆ペン40%OFF」と書かれた張り紙が貼られている(写真)。
これ、突込み所満載で、妙に嬉しくなってしまう。
マジックで書かれている段階で、店主自らが筆ペンを否定しているように伺える。
とすると、仕入れを行ない販売した店主自らが、
不必要なモノ=筆ペンという印象を張り紙を通じてアピールしている事になる。
さらに定価ではなく40%もの割引きまでされているのだから、
よほど店内から葬(ほうむ)り去りたいのだろうか。
捨てる神あれば拾う神がいると言うが、
果たして、この張り紙を見て筆ペンが欲しいと思う消費者は何人存在するのだろうか。
数年来、貼り続けている事から推察するに、余程大量の筆ペンが存在するのか、
消費行動に移す消費者が少ない事が窺い知れる。
売れない商品は、割引きすれば売れるのだろうか?
この店主の場合、どうして売れないのかと考え、
まずは筆ペンの良さを消費者に知ってもらう事から行なうべきではないか。
店内での筆ペン教室開催。
子供を対象とした筆ペンによるイラストの書き方セミナー。
地域イベントとして羽子板大会開催。
筆ペンによって書かれた年賀状のサンプルを店内外に貼る。
パッと考えただけでも、このような方策も考えられる。
ヘアサロンの店販商品。
案外多いのが、商品名と価格だけと言うパターン。
これでは、どこぞの文具店の張り紙と同じではないだろうか。
そんな事を思った今日この頃。
では。