理容師カフェ‐小さな理容室の販促物語‐

家族経営の理容室が日々、行なっているちょっとした宣伝事例を情報共有します。

父兄参観日

とあるヘアサロンでは1年に1回、父兄参観日を設けている。

子供たちが毎日、どのようにお客さまと接しているのか、

どんな仕事を行なっているのか。

1年前と比べて、どのくらい成長したのか。

それらを、直接観に来てもらうのだ。


そのヘアサロンのスタッフは美容師が多く、理容師は少ない。

理容師の場合、家業が理容店であるケースが多く、

美容師の場合は、その逆のパターン。


父兄参観日を設けている理由の一つに、

理美容業界の常識を変える事だと、そのヘアサロン経営者は言う。

社会の常識は理美容業界の非常識と言った迷言(?)があるが、

要は、何気なく行なっている日々のサロンワークに対して、

スタッフの親御さんから観た矛盾点を指摘してもらうのが目的だと言う。


「12時にお昼休みがないのは、しょうがない。でも1時間の休憩は設定するべきだ」

「どうして、帰宅時間が深夜になるのか」

「給料が安くて長時間労働は理解できるが、手アレは防げるはずだ」

理美容業界外の方から観ると、このような厳しい指摘が数多く寄せられる。

それらの質問に対して「理美容業界の常識だから」と押し通す事は簡単。

しかし、優秀な人材を一人でも多く確保したいのならばこそ、

そのようなご指摘をクリアする必要性があるのも事実。


父兄参観日。

一度、行なってみる価値があるとは思うのだが。