理容師カフェ‐小さな理容室の販促物語‐

家族経営の理容室が日々、行なっているちょっとした宣伝事例を情報共有します。

ボクのお店ができるまで⑤

どーでもいいのですが、只今、秋田に来ております。

理由?

美味しいお酒を飲むためでーす。

と言うわけで、第五話がスタートします。


「04年5月 えっ?」

店舗デザインの図面が出来上がるまでの約1ヶ月間は長く感じた。

打ち合わせを重ね、細部に渡って決まっていくと同時に、不動産屋へもマメに顔を出す。

少なくとも一週間に一度は顔を出した。

図面の進行状況を報告しつつ、気難しいオーナーから難癖【なんくせ】つけられても、

速やかに対応して少しでも心証【しんしょう】を良くしたいからだ。

そして、ようやく待望【たいぼう】の図面が出来上がり、ボクの夢はより現実へと近付いた。

図面を見るたびに、ボクが働いている姿予想したりした。

その日は、興奮してなかなか寝付けなかった。

が、その衝撃は突然襲ってきたのである。

くしくも、図面が出来上がった翌日だ。

オーナーが別の業者と契約したとのこと。

「えっ?」。

そのときの気持ちを表すと、そんな一言だ。

一つ一つ積み重ねたボクの夢が、一気にガラガラと崩【くず】れた瞬間である。

当然、不動産屋に理由を聞くが、納得できる応えが返ってこない。

わからないの一点張りだ。

困り果てて税理士に相談すると、何一つ書面に残していないボクに否があるようだ。

納得はしなかった。

が、そんな不動産屋を相手にするより、新たな物件を探すために力を注いだ方が賢明【けんめい】と考え直して、

心機一転、お店探しの旅が再スタートした。

ただし問題がある。

店舗デザインの料金60万円である。

使えない図面に60万円支払うのだ(滝汗&涙)。

つづく


その6
http://blogs.yahoo.co.jp/eroisamurai/archive/2005/12/4?m=lc