理容師カフェ‐小さな理容室の販促物語‐

家族経営の理容室が日々、行なっているちょっとした宣伝事例を情報共有します。

ボクのお店ができるまで④

怪しい不動産屋さんの猛攻撃にも耐えた主人公。

あまり良くない物件に決まりそうだったのだが、初志貫徹、自分の勘を信じて強く断る。

物件探しは、また最初からやり直し・・・と思っていた矢先の事だった。

第4話、スタートです。


「04年3月後半 好物件情報が入る」

15坪で家賃34万円、しかも役所の隣と言う好物件情報が入る。

先日のゴリ押し不動産屋ではなく、夫婦2人で営んでいる小さな不動産屋からの情報である。

早速、現地を見てみると、一目で気に入ってしまった。

心の中で大きくガッツポーズ。

だが、喜びも束の間、オーナーの意向で店舗不可能との事(涙)。

でも諦【あきら】められないボクは、不動産屋を通じてオーナーを説得してもらう。

そのかいあって、なんとかオーナーとの面接までこぎつけた。

このオーナー、超クセがある人物なのだ。

推定年齢80歳。

都内に数棟のマンションやビルを所持しており、いわゆる資産家である。

物件への愛情が強いため、些細【ささい】な事でも、その突っ込みは容赦【ようしゃ】ない。

そんな難敵を相手に、ボクのプレゼンは始まった。

履歴書やいままでの活動(講習活動の説明や掲載された業界誌など持参)や夢、

今後の経営計画などを説明した。

すると、意外にも好感触の様子となった。

そして、一週間後、オーナーから条件が提示された。

「内装工事の際、オーナーの要望を遵守【じゅんしゅ】すること」

そして「内装の図面を用意すること」この2点である。

オーナーの要望を守ることは簡単である。

問題は内装の図面。

早速、店舗デザイナーに連絡して打ち合わせを行ない、図面製作に着手してもらった。

ただ、凄く気になった事がある。

それはオーナーが仮契約に応じなかったのだ。

不安が残った。

ちなみに、この段階で店舗デザイン料金は発生する。

約60万円の出費だ。

つづく


その5
http://blogs.yahoo.co.jp/eroisamurai/archive/2005/12/3?m=lc