理容師カフェ‐小さな理容室の販促物語‐

家族経営の理容室が日々、行なっているちょっとした宣伝事例を情報共有します。

レセプショニスト&コンシェルジュセミナー

一昨日は、日本ロレアル株式会社ビジネスエディケーション主催の

ヘアサロン・コンシェルジュセミナーを受講・取材させていただきました。

講師は神奈川県内を中心として8店舗展開しているファーレグループ常務取締役、

コンシェルジュ、レセプショニストの3名です。


まず最初にコンシェルジュとレセプショニストの違いについて説明する常務は

「レセプショニストはフロントワークが中心であり、スタイリストとお客さまを繋ぐ役割を担当する」

と語りコンシェルジュについては「サロン運営全体を見ながら顧客対応を行なう」

「お客さまに安心・感動・サプライズを提供することも、その職域となる」と説明します。
 

従来から存在するフロント業務のスペシャリストがレセプショニストとなり、

コンシェルジュについては、店長の仕事と重なっていると感じる方も多いと思います。

「店長が顧客を担当している際、サロン全体を見ながら把握できるのか疑問」

「カットしている店長は、どうしても顧客対応に集中してしまうため、

他のお客さままで配慮が行き届かない状況は多く存在する」

「特定の顧客を担当しないで、サロン全体を統括的に把握・管理するのがコンシェルジュの仕事」

と話すのはコンシェルジュ氏です。
 

とはいえ、同店でコンシェルジュというシステムを導入した際には、

従来の理美容業界には存在しなかった立場であるため、

現場スタッフにはスムーズに浸透しませんでした。

「店長クラスのスタイリストを、日替わりでコンシェルジュとして他店に配置することで、徐々に浸透した」

「と同時に、コンシェルジュの立場が店長と同等であるという意識付けも行なった」。

常務は、当時を振り返りそのように語ると

「サロンワークの精神的な支柱となる存在でもある」

「美容業界の店長は、サロン全体の仕事を見切れていない」とも言います。


コンシェルジュの適任者を見極めるポイントは何か。このような受講生からの質問に対して

「経営者とビジョンを共有しているか。同じ方向を向いているか。そこが大きく関係してくる」と答えます。


…と調子に乗って書いていたら長文になってしまいました(汗)。

レセプショニストの話は、ここでは省略させていただきますが、

通常のサロン規模であれば、コンシェルジュとレセプショニストを雇用するケースはまだありませんが、

将来的な展開も含めた一つの事例とした考え方と感じてもらえれば幸いです。

では。