理容師カフェ‐小さな理容室の販促物語‐

家族経営の理容室が日々、行なっているちょっとした宣伝事例を情報共有します。

新規客の心境

本日は、オイラがお客になりすましてヘアサロンに伺い、

感じた事を弊誌で紹介する連載取材を行ないました。


今回は、とある私鉄沿線の駅に大きく広告を掲載しているDというヘアサロン。

予約の電話をかけると5コールで

「はい。ヘアサロン★∀〒☆¶■です」と言われます。


早口だったので、サロン名の部分は聞き取れません。

これ、新規客の場合、思いっきり不安になるのです。

ただでさえ、不安なのが新規客の心境。

だって、知らない人ばかりの所へ、一人で行くのですから。


意を決してサロンに電話する事は

携帯電話が普及する前に好きな子の家に電話する事と同じくらい

かなーりドキドキするんです。


であれば、サロンがどんなに忙しくても

それを電話越しに伝えてしまうのはダメなんですね。


笑顔は電話でも伝わると言う言葉ありますが、

言葉一つで忙しい雰囲気が思いっきり伝わりますので、ご注意ください。


仕事なんで、なんだかんだ言ってサロンに伺うのですが、

今回は、スタイリストとの会話の中で

自店の強みは案外気が付かないものであると再確認しました。


4階建てのビルで、すべての階がテナント(多くが病院)で埋まっているのですが、

エスカレーターがわかりにくく

はじめての人の多くが迷ってしまいます。


以前、そのテナントの病院に行った際、オイラもその一人でした。

で、スタイリストさんがこんな事を話してくれます。

「このビルに入ってくる人の多くは、上層階に行く時に迷って当店に聞きにくるんですよ」と。


これ。

思いっきり強みなんですね。

このサロンの。


つまり、ビル内の一番目立つ場所

もしくは誰しもが瞬時に、その存在が理解できるところにあるのが、

他ならず、そのサロンなのです。


もしオイラがこのサロンの経営者でしたら

店頭に各テナントに向かう最短ルートを表示したボードを置いたり、

もしくは、テナントとコラボしてビルのフロント的な役割を担うようにします。


病院に伺う人は数回に渡って来られる事が考えられ、

とすれば、その度にサロンの店頭に足を止めてもらい

あわよくば、そこからサロン内に入ってもらう事が

何よりも必要であると考えるからです。



病院に来る人は、どんな事に興味を抱いているのか。

外来であれば、待ち時間や混雑具合。

もしくは担当医が予定通り来ているのか。


お見舞いだったら、患者の具合など。

患者に話を聞いて、今必要な物、書籍

あったら良いなと思う物などのランキングってのも面白いかも。


「昨日の入院患者の情報が知りたい方は、当店のフロントに一声かけてください」

そのようなPOPを店頭に貼り

もしくは置き看板を設置するのも良いかもしれません。


とりあえず、気軽にサロンへ入ってもらう言い訳を作る。

そこが大切だと思うのです。


だって、新規客は知らないサロンに入るのは、物凄く勇気がいるから。


いささか机上の空論的な感じがしますよね。

でもね、そのような切っ掛けがないと

新規客は勇気を出してサロンには入らないと言う事です。


集客が成功するには、そんな事も関係してくると思うのです。

などと生意気にも感じる今日この頃。

では。